園芸用スマートLED照明の「ヘリオスペクトラ社」が日本法人を設立、アジア圏への進出を狙う

スウェーデン生まれの園芸用スマートLED照明メーカーとして知られる「ヘリオスペクトラ社(Heliospectra)」は、2019年7月に日本法人「ヘリオスペクトラジャパン株式会社(代表:鈴木靖浩氏)」を設立し、東京事務所(所在地:千代田区)を開設。アジア初進出を果たした。


次世代の農業を担う園芸用スマートLED照明


次世代の農業の一つの形として注目されているのが「LEDライト」を使用した植物工場だ。施設型農業における新技術として、現在では国内外さまざまなメーカーがその開発にしのぎを削っている。

同社が開発したLED照明は、波長や光強度の制御が可能なLED照明とリアルタイムフィードバックを組み合わせ、さまざまな自動制御が可能になった新技術による園芸用のスマート照明だ。

同社は、温室園芸や人工光併用型、完全閉鎖型の植物工場の分野で急速にシェアを拡大。現在では、ヨーロッパやカナダ、アメリカ、南アメリカ、オセアニア等の研究機関や大規模園芸企業で、ヘリオスペクトラ社製のスマートLED照明が活用され、好評を集めている。


今回の法人設立の目的は、同分野では最先端の技術を誇る日本での新たな需要の創出と可能性の模索にある。

専属の社員を配置し、進んだ取り組みを行っている生産者や大規模施設等と協力し、作物の生産性や収穫量の向上、新たな価値の創造につながる多くのプロジェクトを協働していく考えだ。

以下、ヘリオスペクトラジャパン 鈴木靖浩 氏のコメント
「ヘリオスペクトラ は、生産者や企業の方々に使い勝手の良い制御可能なLED照明システムを開発しました。 植物工場はもちろん従来型の温室園芸の分野でも新たな価値を提供できると確信しています。日本の進んだ取り組みをされている生産者や大規模施設の方々と協力して、作物の生産性と収穫量の向上・高品質や新たな価値を創造することで収益性を向上させる多くのプロジェクトを協働していく事を楽しみにしています。」

<参考リンク>
ヘリオスペクトラジャパンfacebook
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
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    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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