NTT東日本、ICTで関係機関と連携する農産物盗難対策共助システムを山梨県で実証

NTT東日本と株式会社NTTアグリテクノロジーは共同で、「ICTを活用した農作物盗難対策ソリューションの効果検証および共助防犯モデル」の実証実験を山梨県笛吹市御坂町で実施している。実証期間は2022年8月11日~2022年9月下旬まで。

地域全体で農作物の盗難防止に取り組む


現在、山梨県では多発する農作物の盗難被害を防止するため、防犯パトロールに係る経費や防犯機器の設置に必要な費用を補助する支援制度を設けるなど、さまざまな対策を行っている。

今回実施する「ICTを活用した農作物盗難対策ソリューションの効果検証および共助防犯モデル」では、動体検知機能が付いたカメラを備えた「監視システム」から送られてくる映像を確認する「みまもりセンタ」を活用して、警察等の関係機関を含めた地域全体で農作物の盗難防止に取り組める体制を構築していくもの。



実証実験では、シャインマスカットを栽培するブドウ農園を対象に、以下の内容を実施している。

実証実験の内容
・電源や照明がない圃場での不審者の検知およびアラーム通報機能の有効性検証。
・生産者、みまもりセンタ、行政・JAら関係機関との連携による共助防犯モデルの構築。

両社の役割
NTT東日本(山梨支店)
・監視システムの設営・運用、みまもりセンタの運営。
nothingアグリテクノロジー
・監視のノウハウおよびシステムの提供。


NTT東日本
https://www.ntt-east.co.jp/
株式会社NTTアグリテクノロジー
https://www.ntt-agritechnology.com/
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
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    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、九州某県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方で、韓国語を独学で習得する(韓国語能力試験6級取得)。2023年に独立し、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサル等を行う一方、自身も韓国農業資材を輸入するビジネスを準備中。HP:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
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    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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