椿本チエイン、福井県に大型植物工場を建設 中食・外食での需要増に対応

産業機械用の自動化システムを開発する株式会社椿本チエインは、苗の移植機や野菜昇降機など植物工場向けの自動化システムを導入した人工光型の大型植物工場を福井県三方郡美浜町に建設する。


2025年5月の開業を目指す


椿本チエインが建設する植物工場は、同社が事業を通じて培ってきた自動化システムの技術と福井県小浜市で植物工場事業を展開する株式会社木田屋商店が保有する知見を活用して、コンビニや中食・外食産業で使われる野菜を生産する次世代型の植物工場である。

椿本チエインが開発した植物工場の自動化システム

栽培品目はレタス類で、2025年5月の開業を目指しているとのこと。

椿本チエイン代表取締役 兼 COOの木村隆利氏(左)と福井県知事の杉本達治氏(右)※2023年2月14日撮影

同社は、今回建設する植物工場の運営を通じ、「人にやさしい社会の実現」、「安心・安全な生活基盤の構築」、「地球にやさしい社会の創造」の3つに貢献していく構えだ。

植物工場の概要


建設予定地:福井県三方郡美浜町(若狭美浜インター産業団地)
敷地面積:約8500平方メートル
投資額:約28億円
着工日:2023年11月
事業開始:2025年5月(予定)
従業員数:35名(フル稼働時の予定人数)
生産品目:レタス類
生産計画:1日約2.2トン(福井県内では最大規模)


株式会社椿本チエイン
https://www.tsubakimoto.jp/
株式会社木田屋商店
http://kidayashoten.com/
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
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    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、九州某県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方で、韓国語を独学で習得する(韓国語能力試験6級取得)。2023年に独立し、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサル等を行う一方、自身も韓国農業資材を輸入するビジネスを準備中。HP:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
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    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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