農業人材の交流イベント「NEXT AGRI PROJECT」がマイナビ主催で東京・大阪で開催

2019年9月、株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:中川信行)主催のイベントである『NEXT AGRI PROJECT』が東京(11日)・大阪(19~20日)で開催された。
会場には生産者や農業支援者、一般消費者など農と食に関わる人々が一同に来場し、課題解決や挑戦に向けた情報の交換や交流のほか、農業現場の現在(いま)を知る専門家による講演が行われた。

『NEXT AGRI PROJECT』とは?


※写真は2018年の開催時に撮影されたもの

NEXT AGRI PROJECTは、変革を目指す生産者や、新しい技術を駆使し挑戦を続ける企業、伝統の継承や農業を新しい仕事として選択しようとする個人など、農業の未来へと向けた努力と挑戦を続ける、個人や団体を支援するイベントだ。

農業界が抱えるさまざまな問題に対し、多種多様な取り組みを行う個人や企業が相互に支援できる関係をづくりの創出を目的にしており、2019年度2回目の開催となった今回も多くの農業関係者や一般消費者が会場を訪れた。

※写真は2018年の開催時に撮影したもの

東京会場 『農業ビジネスの今と未来を知る』


品川インターシティ1階ホールで開催された東京会場では、『農業ビジネスの今と未来を知る』をテーマに、株式会社三越伊勢丹の林真嗣氏や、日産自動車株式会社の伊藤嘉津美氏、農業ジャーナリストである窪田新之助氏らによる講演やパネルディスカッションが行われた。

三越伊勢丹で食品・レストランMD統括部の担当長を務める林氏からは「顧客ライフスタイルに合わせた農産品プロデュースと次世代の生産者に求めること」について語られ、日産のAPW改善コンサルティング室で課長を務める伊藤氏からは、「農業×日産のものづくり~異業種連携による農業生産性向上の実践~」について語られた。

農業ジャーナリストの窪田新之助氏、株式会社アグリベイの玄成秀氏、株式会社マイファームの西辻一真氏、アルファーム園主の会津宏樹氏らによるパネルディスカッションでは、「将来、農業に関わる人を増やすには~学生の本音に迫る~」をテーマに、忌憚のない意見交換が行われた。

大阪会場 『マイナビ農業が考える "稼げる農業"』


大阪国際会議場・グランキューブ大阪で開催された大阪会場では、「稼げる農業」をテーマに有限会社夢前夢工房・株式会社兵庫大地の会の衣笠愛之氏や、2525ファーム(淡路島希望食品有限会社)の迫田瞬氏、井川翼氏らによる講演が行われた。

有限会社夢前夢工房、株式会社兵庫大地の会の代表取締役である、衣笠氏からは『これからの地域農業の進むべき道! ICT農業と地域の未来』について、2525ファーム(淡路島希望食品有限会社)の代表取締役である迫田氏らからは、『移住新規農業者がブランド野菜…?楽しく・魅せる農への挑戦!!』についてが語られた。

農業の総合情報サイト『マイナビ農業』




マイナビは、2017年8月に農業の総合情報サイトである『マイナビ農業』を立ち上げ、農家への取材や栽培情報の発信、イベント等の開催を行ってきた。
同社では、今回開催されたNEXT AGRI PROJECT以外にも、数多くの農業関連のイベントを主催している。

過去には、新規就農に関するイベントであるマイナビ就農FESTや、食と農をテーマにした研修会であるノウラボ、農業関係者の交流を目的とした人形町 Friday Collegeなども開催、現在ではクラウド・ファンディングを活用した農業の活性化や地域おこしなど、農業に係る関係人口の増加を目指した活動にも精力的だ。

同社では、今後もさまざまな活動を通じた農業人材との交流を継続し、農業の未来へと向けた持続と発展に貢献していく考えを示している。

NEXT AGRI PROJECTの会場の様子。※2018年の開催時に撮影されたもの



<参考リンク>
株式会社マイナビ
NEXT AGRI PROJECT
マイナビ農業
株式会社三越伊勢丹
日産自動車株式会社
株式会社マイファーム
2525ファーム(淡路島希望食品有限会社)
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、福岡県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方、韓国語を独学で習得(韓国語能力試験6級)。退職後、2024年3月に玄海農財通商合同会社を設立し代表に就任、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサルティングや韓国農業資材の輸入販売を行っている。会社HP:https://genkai-nozai.com/home/個人のブログ:https://sinkankokunogyo.blog/
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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