農機具の技術で果物や野菜をアイスにする「アイスクリーム・ブレンダーBJ」発売

創業70年を越える岡山の農業機械メーカー、オカネツ工業株式会社は、農業用機械で培った技術を応用した、「アイスクリーム・ブレンダーBJ」を開発した。キャッチコピーは「砕く、混ぜる、つなぐ。とてもシンプルに、素材をそのまま味わうために」。誰でも簡単に、果物や野菜を活かした多層的なアイスクリームをつくることができる。


誰でも簡単にオリジナルアイスを

誰でも簡単にアイスクリームを作ることができる「アイスクリーム・ブレンダーBJ」は、素材を入れて混ぜるだけでアイスクリームが完成する。使用しているモーターは耕うん機にも採用されており、硬く凍った果物も瞬時に粉砕。素材そのものの味をダイレクトに届けることができる。

また、アイスと素材を決めて混ぜるだけなので、組み合わせ次第で無限にレシピを作り出すことが可能。そのため、地元食材を使用したカフェや六次産業に挑戦したい農家を後押しする商品となっている。



オリジナルアイスを通じて地域を盛り上げる


オカネツ工業は農業機械分野で自社製品を通じ、長年農家に寄り添ってきた。その中で、農家が抱えている悩みを聞いたことをきっかけに本製品の開発に着手したという。農家さんの協力の元、試行錯誤を繰り返し「アイスクリーム・ブレンダーBJ」が完成した。

BJは6次産業化へのスムーズな移行を目指し、その先にある農業分野の抱える課題の緩和・解決を目的とし、新しい一歩を後押ししたい考えだ。
農家以外にも、全国の様々な店舗に導入することで、地元の農産物を使ったアイスが誕生。地域を盛り上げる強い見方として活躍したことが評価され、グッドデザイン賞を受賞した。



 BJ旗艦店が岡山の農業を後押し


地元岡山にBJの旗艦店「畑でとれるアイスのお店AOBA」が開店。岡山の農産物でつくったアイスなどを提供するとともに、アイスの素材の生産者をご紹介する取り組みも行っている。また、農家さんと一緒に商品開発を行うオープンキッチンなど、岡山の農業の小さな拠点となる活動にも意欲的だ。
農産物の冷凍加工事業を通じて、廃棄ロスや長時間労働など農家さんの抱える社会課題の緩和・解決を目指した仕組みづくりを行っている。



<参考URL>
アイスクリーム・ブレンダーBJ|公式HP
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
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    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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