イスラエルのICL、九州にて肥料のメーカー直販を実施

国際的な肥料メーカー大手の日本法人、ICL JAPANは、九州限定でメーカーとして肥料の直販を開始する。


日本での直販モデルを海外展開するための取り組み


ICL(イスラエル・ケミカルズ)はイスラエルの肥料メーカーで、死海から採取できる塩化カリなどで知られる。肥料原料からバイオスティミュラントまで幅広い商品を擁し、世界各地に研究・製造・販売拠点を持つ。日本では代理店を通して商品を販売してきていた。


今回、産地や生産者に対して直販を行うのは、販売モデルの有効性を確認・評価するため。日本で得られた知見を海外で活用することが目的であり、代理店を通した国内販売は継続される。

手始めに熊本県のトマトの産地にて、灌水同時施肥(ファーティゲーション)用の水溶性配合肥料を投入。今後はトマト以外の作物向けの肥料やバイオスティミュラントも扱うという。

また、同社は肥料などの製品の販売以外に、世界各地に抱えている同社のアグロノミストたちによる技術情報の提供なども行っていく予定で、生産者にとって有益な情報を提供する日本語版ウェブサイトもオープンしている。



ICL 日本語版ウェブサイト
https://icl-growingsolutions.com/ja-jp/
ICL LINE公式アカウント
https://lin.ee/UmpYLgX

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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
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    北島芙有子
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    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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    鈴木かゆ
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    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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