農研機構、「スマート農業実地勉強会2023 in 鳥取」を10月31日に開催

農研機構は、「スマート農業実地勉強会2023 in 鳥取~中山間地域の水田作、露地野菜作におけるスマート化~」を2023年10月31日(火)に開催する。参加費は無料で、会場参加とWEB配信のハイブリッド方式となっている。

出典:https://www.naro.go.jp/event/files/tottori_benkyokai_chirashi231031_2.pdf

室内勉強会と現地見学会の2つを実施


日本の中山間地域では農業者の高齢化などで担い手による地域農業の維持・発展が求められているが、圃場環境が厳しく生産性の向上が容易ではない状況だという。

そのような中、2019年度から開始したスマート農業実証プロジェクトでは、スマート農業技術を導入して、標高差による気候の違いを活用した露地野菜作の周年リレー出荷体系の高度化を図る取り組みを行っている。また、土壌診断や生育診断を実施して、合理的な肥培管理を行い水田複合経営に生かすなど、中山間地域の水田作や露地野菜作において問題解決のための特徴的な取り組みが行われ、実用的な成果が実証されてきた。

そこで農研機構は、これらの成果を鳥取県内の他地域などに広く展開するため、農業者などを対象に「見られる・試せる・体験できる」場として、実証圃場でのスマート農業技術の実演見学も含めた実地勉強会を開催する。

勉強会では、スマート農業やみどりの食料システム戦略に関する情勢報告のほか、「標高差による気候の違いを活用した広島型キャベツ100ha経営を可能にするスマート農業」や「次世代につなぐ水稲・白ネギを柱にした中山間地域水田複合経営のスマート化」といった事例紹介が行われる。


開催内容


13:00~13:10|開会挨拶
(農研機構西日本農業研究センター所長 鳥取県西部農業改良普及所長)
13:10~14:40|室内勉強会
1)情勢報告
・スマート農業実証プロジェクトの取り組みについて
(農研機構みどり戦略・スマート農業推進室 みどり戦略・スマート農業コーディネーター 大黒正道氏)
・みどりの食料システム戦略について
(中国四国農政局生産部生産技術環境課 課長補佐(新技術実装)加藤隆文氏)
・鳥取県におけるスマート農業の推進
(鳥取県農林水産部農林水産政策課政策調整担当 係長 澤口敬太氏)
13:40~14:40|事例紹介
・標高差による気候の違いを活用した広島型キャベツ100ha経営を可能にするスマート農業
(県立広島大学生物資源科学部生命環境学科 教授 三苫好治氏・株式会社vegeta 代表取締役 谷口浩一氏)
・次世代につなぐ水稲・白ねぎを柱にした中山間地域水田複合経営のスマート化
(鳥取県西部総合事務所農林局西部農業改良普及所 普及主幹 長戸竜志氏・株式会社福成農園 代表取締役 野口龍馬氏)
15:10~16:30 |現地見学会 ※WEB配信は無し
自動操舵トラクタ(緑肥作物の播種)、GPSレベラー、ドローンなど

開催概要


「スマート農業実地勉強会2023 in 鳥取~中山間地域の水田作、露地野菜作におけるスマート化~」
日時:2023年10月31日(火)13:00~16:30
場所:室内勉強会(米子コンベンションセンター第7会議室)・現地見学会(株式会社福成農園)
対象:生産者、農業系大学・高校等の学生、関連企業、スマート農業実証プロジェクトコンソーシアム、府県農業試験研究機関および行政・普及指導機関、農林水産省、農研機構など
定員:室内勉強会(70名)・現地見学会(70名)・Web参加者(300名程度)※定員になり次第〆切
料金:無料
申込:https://business.form-mailer.jp/fms/625dbc0b200795
〆切:2023年10月16日(月)

農研機構
https://www.naro.go.jp/index.html
「スマート農業実地勉強会2023 in 鳥取~中山間地域の水田作、露地野菜作におけるスマート化~」開催要領
https://www.naro.go.jp/event/files/tottori_benkyokai_yoryo231031_2.pdf
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、福岡県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方、韓国語を独学で習得(韓国語能力試験6級)。退職後、2024年3月に玄海農財通商合同会社を設立し代表に就任、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサルティングや韓国農業資材の輸入販売を行っている。会社HP:https://genkai-nozai.com/home/個人のブログ:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
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    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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