「食べチョク」と「タイミートラベル」が業務連携 「関係人口」増加で人手不足の解消へ

こだわり生産者のオンラインマルシェ「食べチョク」を運営する株式会社ビビッドガーデンは、すぐに働けてすぐにお金がもらえるワークシェアアプリを提供する株式会社タイミーと業務提携契約を締結した。タイミーの新規事業である「タイミートラベル」では、農業における人手不足を解消し、関係人口の増加に貢献していく。


両者が手を取り、関係人口増加へ

近年、地方から東京への人口流入による過疎問題がますます深刻化している。

それに伴い 2014年に政府が地方創生を政策として打ち出し、各地方自治団体も独自で事業を推進。人口減少時代を迎えた日本では、移住した「定住人口」でもなく、観光に来た「交流人口」でもない、地域や地域の人々と多様に関わる「関係人口」が重要視されている。

また農業においては、収穫期などの繁忙期にスポットで人手が不足するという課題もある。

ビビッドガーデンは「生産者のこだわりが正当に評価される世界へ」をビジョンに掲げ、こだわり生産者に高い利益率での販路を提案するオンラインマルシェ「食べチョク」を提供。生産者登録数は全国で500軒以上に及ぶ。

「タイミートラベル」は地方の人々とのふれあいの機会を提供するサービスで、関係人口の増加に貢献。また地方へ労働力を提供することにより生産者の繁忙期における人手不足を解消することが狙いだ。

両社の連携により、関係人口の増加・農業における人手不足解消に貢献できると考え、業務連携に至ったという。

業務連携の内容

業務提携により掲げている内容は主に2点だ。

ひとつ目は「食べチョク」の登録生産者における「タイミートラベル」の活用促進・サポート。

ふたつ目に関係人口の増加における取り組みの連携を検討している。

詳細に関しては両者で協議した上で、改めて取り決めを行う予定としている。

<参考URL>
株式会社タイミー
株式会社ビビッドガーデン
SHARE

最新の記事をFacebook・メールで
簡単に読むことが出来ます。

RANKING

WRITER LIST

  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
  4. 鈴木かゆ
    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
  5. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
パックごはん定期便