女性起業家&農業者・三浦綾佳氏によるMBAセミナー、県立広島大学にて12月16日開催

県立広島大学 大学院経営管理研究科(HBMS)は、広島県出身の女性起業家で農業家でもある三浦綾佳氏を招聘したMBAセミナー 『クリエイティブ農業への挑戦』 を2019年12月16日(月)に開催する。


三浦 綾佳氏(株式会社ドロップ 代表取締役 )

三浦 綾佳氏は、茨城県水戸市で 「ドロップファームの美容トマト」 を展開する、株式会社ドロップの代表取締役である。
農林水産省が推進する農業女子プロジェクトのメンバーでもあり、農林水産省が進める農業の 「働き方改革」 検討委員も務めるほか、茨城県総合計画審議会の委員や、茨城県少子化対策審議会の委員、JGAP指導員 、青果物ブランド推進協議会の理事なども務めているという。

日本野菜ソムリエ協会認定の野菜ソムリエプロや、栄養士の資格も保有しており、代表を務める株式会社ドロップでは、栽培からブランディング、販売までを一貫して行っている。

略歴

三浦氏は自身の出産を機に、女性が輝ける職場を目指し、広告代理業から未経験の分野である農業に参入。
素人でも農業ができる環境を目標に、ICT化や見える化を実践し、「ドロップファームの美容トマト」 を立ち上げた。
アイメック」という、医療用に開発された技術を転換した農法で生産される同社の美容トマトは、生鮮食品としての販売のほか、ジュースやジャムなど加工品としても販売されている。

2017年3月には、農業の未来をつくる女性活躍経営体100選 (WAP100) の認定を受け、同年9月には水戸市男女共同参画功労賞も受賞、2019年3月には同社の美容トマトが水戸市優良観光土産品にも認定されている。

現在は、スマート農業を活用した 「農業に甘えない働き方改革」 に挑戦中。
働く従業員の8割は農業未経験の子育て中のママだという同社は、一人一人の働き方に関する価値感を大切にした会社経営をモットーに、新たな農業の形を目指している。

株式会社ドロップで生産された 『フルーツトマト』

MBAセミナー『クリエイティブ農業への挑戦』 


セミナー当日は、三浦氏による講演のほか、同氏とHBMSの吉川成美准教授(専門:農業経営・地域資源マネジメント)による対談や、参加者を交えた農業経営に関する考察や質疑応答が予定されている。

講演では 「生産した野菜をどうプロデュースし人気商品に育て上げるのか?」 をテーマに、茨城産のフルーツトマトが、東京銀座の一流百貨店で人気を博すまでのプロセスが紹介されるほか、自身の経験による 「女性が活躍できる分野として選んだ農業で、いかにして人材を確保し継続的な農業経営を形作っているのか?」 についても、具体的に語られる予定だ。

講演は18:30からで、吉川氏との対談は19:40から予定している。定員は35名で参加費は無料、県立広島大学のホームページから申込みが可能だ。

【開催概要】
クリエイティブ農業への挑戦
日時:2019年12月16日(月) 18:30~20:30(受付18:15~)
場所:県立広島大学 広島キャンパス 1275講義室
住所:広島市南区宇品東1-1-71
料金:無料

<参考リンク>
クリエイティブ農業への挑戦 申込みフォーム
株式会社ドロップ
公立大学法人 県立広島大学
SHARE

最新の記事をFacebook・メールで
簡単に読むことが出来ます。

RANKING

WRITER LIST

  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、福岡県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方、韓国語を独学で習得(韓国語能力試験6級)。退職後、2024年3月に玄海農財通商合同会社を設立し代表に就任、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサルティングや韓国農業資材の輸入販売を行っている。会社HP:https://genkai-nozai.com/home/個人のブログ:https://sinkankokunogyo.blog/
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
パックごはん定期便