農業ロボットとデータが変える農業経営の未来とは?──銀座農園株式会社(後編)

自社での果樹栽培や農家への販路提供に加え、農業ロボットの開発にも乗り出した銀座農園株式会社。今回は、単なるロボット導入にとどまらず、データを活用して高収益の生産システム構築を目指す今後のビジョンについて、前回に引き続き飯村一樹代表に聞く。


イスラエルでドローンを開発


──ロボットはどんな構造になるのでしょう。

下は運搬部になっていて、クローラーでの自律走行です。上は収穫する機能を持つマニピュレーター。両方とも取り外して単独使用が可能な設計になっています。さらに直接収穫するドローンも開発するつもりです。しかもイスラエルで。

──イスラエルですか!?

はい。現地のスタートアップとすでにその話を進めています。というのも画像認識技術やフライトコントローラーの技術はイスラエルの方が進んでいるので。日本にも優れたエンジニアはいるのですが、だいたい大手企業に属しているんですよね。だから我々のようなベンチャーはコンタクトできない。でも、イスラエルのスタートアップは好意的に対応してくれています。

技術的なことをいえば、クローラーを自律走行させると、どうしても曲がるタイミングで制御設計からずれてしまうのです。一方、ドローンは自動制御で飛んでいるので、画像認識次第ではありますが確実に収穫することができる。最終的には上からドローンで収穫し、下のクローラーでその果実を受け取るような仕組みにしたい。

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WRITER LIST

  1. 蒼井ネコ
    農学系の兼業ライター。某大学農学部、某農業レストラン、某飲料会社商品企画を経て、現在は某マルシェアプリでwebマガジン編集として働きながら、猫様のお世話をしている。
  2. 大坪雅喜
    おおつぼまさのぶ。1973年長崎県佐世保市生まれ。FARM DOI 21代表(農業者)・アグリアーティスト。 早稲田大学第一文学部史学科考古学専修卒業。学生時代に考古学、水中写真、自然農という世界を覗き込む。2006年9月、義父が営む農業の後継者として福岡県大川の地で就農。農業に誇りを持ち、未来には普通となるような農業の仕組みやサービス(カタチ)を創造していくイノベーションを巻き起こしたいと考える。縁のある大切な人たち(家族)と過ごす物心ともに満たされた暮らしの実現こそが農業経営の最終的な目的。現在、佐賀大学大学院 農学研究科 特別の課程 農業版MOT 在籍中。
  3. 柴田真希
    管理栄養士。㈱エミッシュ代表取締役。Love Table Labo.代表。27年間悩み続けた便秘を3日で治した雑穀や米食の素晴らしさを広めるべく、雑穀のブランド「美穀小町」を立ち上げる。現在はお料理コーナーの番組出演をはじめ、各種出版・WEB媒体にレシピ・コラムを掲載する他、食品メー カーや飲食店のメニュー開発やプロデュースなどを手がける。『私は「炭水化物」を食べてキレイにやせました。』(世界文化社)、『はじめての酵素玄米』(キラジェンヌ)など著書多数。
  4. 大城実結
    おおしろ みゆう。フリーランス編集ライター、大城文筆事務所所長。一次産業ほか地域文化、アウトドアなどお天道様系分野を専門に編集・執筆している。自転車で鍛えた脚力を活かし、農家さんのお手伝いをしながらインタビュー取材を積極的に行う。玉掛け免許と床上式操作クレーン免許所持。
  5. 井中優治
    いちゅうゆうじ。株式会社収穫祭ベジプロモーター。福岡県農業大学校卒。オランダで1年農業研修。元広告代理店勤務を経て、新規就農6年目。令和元年5月7日に株式会社収穫祭を創業。主に農業現場の声や九州のイベント情報などを発信している。