ルートレックとテラスマイル、農業データを相互連携し、農家の販売力強化を支援

AI潅水施肥システム「ゼロアグリ」を手がける株式会社ルートレック・ネットワークスと農業経営管理クラウドサービス「RightARM(ライトアーム)」を運営するテラスマイル株式会社は、2019年春より事業提携する。両社が独自に収集・分析した農業データの連携を行うことにより、農業生産者の総合的な経営力向上を支援する目的だ。

ルートレックとテラスマイルとの提携イメージ

ルートレックが開発するAI潅水施肥システム「ゼロアグリ」は、農作物栽培上、最も経験と勘が必要とされる潅水と施肥をAIで自動化し、農業者の収量や品質向上に寄与するサービス。潅水施肥に関する90%の労働力削減や、数値をもとにした根拠ある栽培技術の確立を支援している。

一方、テラスマイルはデータを活用し、多面的に農業の比較分析を行う経営管理クラウドサービス「RightARM」を開発し、農業経営者や農協部会、自治体に対する経営分析サービスを提供。AIを活用した出荷量を予測するプログラムの研究開発(産学連携)と実証、並びに経営分析手法の開発も行っている。

「ゼロアグリ」によって得られる栽培期間中のデータと、「RightARM」によって得られる経営分析データの連携によって、農業経営者から強いニーズであった「経営のマニュアル化」や「規模拡大のシミュレーション」、「GAP取得後の販売力強化」に対して強力な解決策を提案し、農業生産者のさらなる収量・品質向上と経営の安定化、省力化を支援する。将来的には、収量予測から最適な栽培条件を設定できるサービス提供も視野に入れた農業者支援を目指すとしている。

【事業連携による取り組み内容】
  1. 「ゼロアグリ」と「RightARM」のバンドル販売・サービス提供
  2. 「ゼロアグリ」と「RightARM」のUI統合によるユーザへの利便性向上
  3. 「ゼロアグリ」と「RightARM」のデータ連携による収量予測の実証

<参考URL>
株式会社ルートレック・ネットワークス
テラスマイル株式会社

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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、福岡県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方、韓国語を独学で習得(韓国語能力試験6級)。退職後、2024年3月に玄海農財通商合同会社を設立し代表に就任、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサルティングや韓国農業資材の輸入販売を行っている。会社HP:https://genkai-nozai.com/home/個人のブログ:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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