動物性堆肥とは? 種類別の作り方・効果・使い方総まとめ【AGRI PICK連携企画】
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そんな「AGRI PICK」さんとの連携企画が実現! 前回に引き続き、新規就農を目指している方から家庭菜園などで土いじりを始めたいという方まで役立つ「堆肥」について教えていただきました!
AGRI PICK | 農業・ガーデニング・園芸・家庭菜園マガジン
植物を育てるときに大切な土づくり。土壌をよくするために使う「堆肥」には、落ち葉やワラを原料とする植物性堆肥と家畜などのふんを原料とする動物性堆肥があります。今回は、動物性堆肥について、その種類や効果、使い方の違いなどを解説いたします。
動物性堆肥とは、鶏ふんや牛ふんといった家畜のふんを堆積して発酵させたものです。植物性の堆肥に対して動物性の堆肥は土壌を良くすると同時に、植物の生長を促進させる効果があります。リン酸、カリウム、窒素といった栄養分を多く含むので肥料のようにも使われます。家畜の種類によって、その効果や持続性にも差があります。
1. 鶏ふん堆肥
■ 成分
リン酸、カリウム、窒素など
■ 効果
鶏のふんを堆積発酵させたものです。鶏は家畜の中でも濃厚な飼料をよく食べるため、肥料としての効果も非常に高いです。特に植物の育成に大事なリン酸、カリウム、窒素をバランス良くしかも多く含み、カルシウムやマグネシウムも豊富です。そのため化学肥料にも近い栄養供給効果があり、即効性も高いです。しかしその分効き目が強すぎるため、使いすぎると多肥になってしまい悪影響もあります。また効果が持続する期間が短かったり、繊維成分をほとんど含まないために、土壌の物理的な性質を変える効果もあまりなかったりといったデメリットもあります。
■ 使い方
植物を育てる際の元肥(植物を植え付ける前にあらかじめ用土の中に混ぜ込んでおく肥料)や追肥(元肥では足りなかった栄養分を補うために追加される肥料)として使われます。元肥の時には植物を植え付ける一週間くらい前にまいて、すき込んでおきます。追肥の時には化学肥料のように、植物の近くにまきます。あまり近くでやりすぎたり、散布量が多かったりすると肥料過多で植物が傷む可能性があるので注意してください。
2. 牛ふん堆肥
■ 成分
リン酸、カリウム、窒素など
■ 効果
牛ふんを積んで発酵させた堆肥です。牛は繊維質の高い植物を多く食べるため、牛ふん堆肥には土を柔らかくする効果があります。また非常に多くの微生物を含みます。この微生物は植物が利用しやすいように有機物を分解してくれたり、土を水や空気が通りやすい「団粒構造」に変えてくれたりと大きな役割をこなしてくれます。鶏ふんや豚ぷんと比較して肥料分が少ないことが特徴です。時間をかけてゆっくりと分解するため、効果も長続きします。
■ 使い方
畑にまいてすき込むことで、柔らかく通気性の良い土になります。土壌の改良効果が高いにもかかわらず肥料としての役割もあるため、元肥としてもよく使われます。ただし発酵が不十分で未熟な牛ふん堆肥は臭いがきついです。植物の生育に必要な窒素や炭素が奪われてしまう危険性もあるため、発酵が十分に進んだ黒くてサラサラした牛ふん堆肥を選んで使いましょう。
3. 豚ぷん堆肥
■ 成分
リン酸、カリウム、窒素など
■ 効果
豚のふんに、おがくずなどを堆積させて発酵させたものです。豚は穀類や油かすなどの栄養分が高い飼料をよく食べるため、肥料分を比較的多く含みます。ちょうど鶏ふんと牛ふんの中間くらいの性質になります。
■ 使い方
植物を育てる土壌の元肥などに使われます。肥料の効果が長く強く続くため、野菜や果実を栽培するときなどに向いています。
4. 馬ふん堆肥
■ 成分
リン酸、カリウム、窒素など
■ 効果
馬ふんにもみ殻やワラなどを混ぜて発酵させた堆肥です。植物の繊維を多く含むため、土の通気性や排気性を高めます。
■ 使い方
畑全体に2~3cmほどまき、すき込むことで土壌がよくなります。全体的な効果や使い方は牛ふん堆肥とよく似ています。
そんな「AGRI PICK」さんとの連携企画が実現! 前回に引き続き、新規就農を目指している方から家庭菜園などで土いじりを始めたいという方まで役立つ「堆肥」について教えていただきました!
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植物を育てるときに大切な土づくり。土壌をよくするために使う「堆肥」には、落ち葉やワラを原料とする植物性堆肥と家畜などのふんを原料とする動物性堆肥があります。今回は、動物性堆肥について、その種類や効果、使い方の違いなどを解説いたします。
動物性堆肥とは
動物性堆肥とは、鶏ふんや牛ふんといった家畜のふんを堆積して発酵させたものです。植物性の堆肥に対して動物性の堆肥は土壌を良くすると同時に、植物の生長を促進させる効果があります。リン酸、カリウム、窒素といった栄養分を多く含むので肥料のようにも使われます。家畜の種類によって、その効果や持続性にも差があります。
- 鶏ふん堆肥
- 牛ふん堆肥
- 豚ぷん堆肥
- 馬ふん堆肥
種類別 堆肥の効果・成分と作り方【動物性堆肥】
動物性堆肥を作るのは難しい
動物性の堆肥は植物性の堆肥と異なり家畜のふんが必要です。そのため一般的な家庭で作るのはなかなか難しく、基本的には購入することになるでしょう。動物性堆肥の作り方
動物性の堆肥を作るときには、専用の「堆肥舎」というものが牧場などに建てられ、そこで発酵を進めることが多いです。家畜のふんにおがくずやワラなどを混ぜ、何度も切り返して空気を入れながら発酵させます。3~6カ月ほどで完成です。動物性堆肥の中でも、鶏ふん堆肥や牛ふん堆肥はよく使われます。動物性堆肥の種類と特徴
4つの動物性堆肥についてその成分、効果、使い方を紹介します。それぞれに一長一短であり、ブレンドして使うことも多いです。1. 鶏ふん堆肥
■ 成分
リン酸、カリウム、窒素など
■ 効果
鶏のふんを堆積発酵させたものです。鶏は家畜の中でも濃厚な飼料をよく食べるため、肥料としての効果も非常に高いです。特に植物の育成に大事なリン酸、カリウム、窒素をバランス良くしかも多く含み、カルシウムやマグネシウムも豊富です。そのため化学肥料にも近い栄養供給効果があり、即効性も高いです。しかしその分効き目が強すぎるため、使いすぎると多肥になってしまい悪影響もあります。また効果が持続する期間が短かったり、繊維成分をほとんど含まないために、土壌の物理的な性質を変える効果もあまりなかったりといったデメリットもあります。
■ 使い方
植物を育てる際の元肥(植物を植え付ける前にあらかじめ用土の中に混ぜ込んでおく肥料)や追肥(元肥では足りなかった栄養分を補うために追加される肥料)として使われます。元肥の時には植物を植え付ける一週間くらい前にまいて、すき込んでおきます。追肥の時には化学肥料のように、植物の近くにまきます。あまり近くでやりすぎたり、散布量が多かったりすると肥料過多で植物が傷む可能性があるので注意してください。
2. 牛ふん堆肥
■ 成分
リン酸、カリウム、窒素など
■ 効果
牛ふんを積んで発酵させた堆肥です。牛は繊維質の高い植物を多く食べるため、牛ふん堆肥には土を柔らかくする効果があります。また非常に多くの微生物を含みます。この微生物は植物が利用しやすいように有機物を分解してくれたり、土を水や空気が通りやすい「団粒構造」に変えてくれたりと大きな役割をこなしてくれます。鶏ふんや豚ぷんと比較して肥料分が少ないことが特徴です。時間をかけてゆっくりと分解するため、効果も長続きします。
■ 使い方
畑にまいてすき込むことで、柔らかく通気性の良い土になります。土壌の改良効果が高いにもかかわらず肥料としての役割もあるため、元肥としてもよく使われます。ただし発酵が不十分で未熟な牛ふん堆肥は臭いがきついです。植物の生育に必要な窒素や炭素が奪われてしまう危険性もあるため、発酵が十分に進んだ黒くてサラサラした牛ふん堆肥を選んで使いましょう。
3. 豚ぷん堆肥
■ 成分
リン酸、カリウム、窒素など
■ 効果
豚のふんに、おがくずなどを堆積させて発酵させたものです。豚は穀類や油かすなどの栄養分が高い飼料をよく食べるため、肥料分を比較的多く含みます。ちょうど鶏ふんと牛ふんの中間くらいの性質になります。
■ 使い方
植物を育てる土壌の元肥などに使われます。肥料の効果が長く強く続くため、野菜や果実を栽培するときなどに向いています。
4. 馬ふん堆肥
■ 成分
リン酸、カリウム、窒素など
■ 効果
馬ふんにもみ殻やワラなどを混ぜて発酵させた堆肥です。植物の繊維を多く含むため、土の通気性や排気性を高めます。
■ 使い方
畑全体に2~3cmほどまき、すき込むことで土壌がよくなります。全体的な効果や使い方は牛ふん堆肥とよく似ています。
まとめ・動物性堆肥の基本をおさえよう
土に通気性や柔らかさ、栄養分まで与える動物性堆肥。今回は動物性堆肥の種類やその特徴、作り方について解説しました。植物の生長に理想的な土づくりを目指して、堆肥を活用してみましょう。
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