冬こそすべき家庭菜園のメンテナンス!冬栽培のコツや土づくりを知ろう【AGRI PICK連携企画 第7弾】

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そんな「AGRI PICK」さんとの連携企画第7弾となる今回は、冬にこそするべきである家庭菜園のメンテナンスについて。

冬だからこそしてほしい家庭菜園の情報をお届け! ぜひ参考にしてくださいね。


積極的に野菜などの栽培を行わないイメージのある冬の家庭菜園ですが、冬ならではのメンテナンスや冬に植えることができる野菜もありますよ!
畑やプランターで冬に行うべき寒起こしなどの土づくりや作業、防寒対策を紹介します。

冬の家庭菜園に必要な作業や冬栽培のポイントを紹介します。寒い季節でも土や野菜に効果的な作業をすることで、野菜がより元気に育つようになりますよ!


冬に育てる!人気の定番野菜


冬に育てられる野菜があるの?そんな疑問を持つ方もいると思いますが、秋から冬にかけて植えて、冬から春に収穫できる野菜もたくさんありますよ!

春キャベツ

ふわっとゆるく結球する春キャベツは、葉がとてもみずみずしくやわらかいので、生のままか軽く炒めて食べると最高です。11~12月中に植え付けをして、5月ごろに収穫します。

そら豆

10~11月中に種まきを行います。冬になる前に種まきを終わらせるのがポイントです。冬を越した後から追肥をしながら育てることで、急激に生育していきます。収穫時期は5月ごろです。

大根

小ぶりな大根の場合は、10~12月まで種まきしても栽培可能。収穫時期は12~3月ごろです。また、気温が下がり害虫が減れば、栄養たっぷりの葉も収穫できますよ!


冬の野菜栽培に必要な作業|土づくり・防寒対策など


冬は、肥料の効き目が鈍ります。また、寒いから活動しないと思いがちな鳥や害虫も、大事に育てている野菜を食べに来ます。土づくりのタイミングや肥料、鳥害、防寒対策など、冬の野菜栽培には冬ならではのメンテナンスが必要です。

土づくり|肥料投入は早めの3週間前に

10月以降、気温が低下してくると、肥料の分解が遅くなり効き目も鈍ります。元肥の投入は、種まきや植え付けの3週間前に実施しましょう。夏野菜の栽培で肥料がまだ効いている場所なら、あえて元肥をせずに栽培してみましょう。

元肥が遅れたら!
大根やカブなどの根菜類は、元肥がないと育ちが悪くなる可能性があります。元肥が遅れた場合は、比較的寒さに強い葉物を育ててみましょう。おすすめは、小松菜、ほうれんそう、チンゲンサイです。

黒マルチシート|地温を上げよう


黒マルチシートを張ると地温が上がるので、種の発芽や生育などに良い効果が出ます。シワがないように、ぴったりと土の上にマルチシートを張るのがポイントです!

肥料|即効性なら液肥が万能


土づくりが遅れてしまった場合は、追肥をしましょう。固形肥料の場合、効き目が出るまでに時間がかかるので、生育の悪さが気になるようなら、効果が早く出やすい液肥を使用します。

害虫・害鳥対策|ネットで野菜をガード!


鳥や虫の餌が少なくなる12~2月ごろになると、菜園や畑の野菜が狙われます。特に雪が降った後は地面が雪で覆われてしまうので、被害がわかりにくく手遅れになることも。防虫ネットや防鳥ネットを使って、しっかり野菜を守りましょう。

防寒対策|ビニールトンネルを作る


気温が10℃を下回ったら、園芸用ビニールを使用してトンネルを作り、防寒対策をしましょう。防虫ネットの上からで大丈夫です。ただし、気温が15℃以上になると、ビニール内が必要以上に高温になり蒸れてしまいます。気温の上昇とともに外しましょう。


冬だからこそ土壌改善!寒起こしのやり方とは?


霜が降りる12~2月ごろに、何も栽培していない畑で行う土壌の改良作業を「寒起こし」といいます。地中の部分を掘り起こして冷気にあてることで、病害虫を死滅させる効果が期待できます。また土が凍結と解凍を繰り返すことで、土の中に隙間ができて野菜作りに適した団粒構造の土壌になります。

どんな畑に寒起こしが必要か?


効果が大きく出るのが、スコップが入りにくい土質が固く締まった土壌。寒起こしをすると、春にはサラサラの土質になり、根張りが良くなります。また、害虫が多い場所や雑草の生育が盛んな場所にも効果あり!

実施時期

12~2月が適期です。寒冷地帯では12月から開始しましょう。

作業手順

Step1 1平方メートルあたり、1リットルの米ぬかをまんべんなく散布します。米ぬかは微生物のエサになり、養分の多いふかふかの土を作ってくれます。

Step2 スコップを使い、30cmくらいの深さから、てこの原理で土を地表に裏返しにするように掘り起こし、表面積を広げます。土の塊は、崩さないようにそのままにしておきましょう。

Step3 約1カ月、寒さにさらします。


プランター栽培の冬対策


比較的環境の良い場所でするプランター栽培でも、冬の防寒対策やメンテナンスをすると、より植物の生長が良くなります。春夏栽培で使ったプランターの土は、春に向けて改良しておくといいでしょう。

プランターにカバーをしよう

寒さに強い野菜でも、霜が降りると葉を傷める可能性があります。日中が10℃以下の日が続くようなら、プランター全体を園芸用ビニールなどで覆って保温します。市販の霜除けカバーなどを使いましょう。

室内に移動しよう

プランターを寒くなり過ぎない室内に移動すれば、防寒対策は必要ありません。日中の日当たりが良いときは外で、寒くなる夕方から夜だけ室内にと、移動するのもいい方法です。ただし、室内でも窓際は寒くなる場合もあるので注意。

土をクリーニングしよう

冬の間、プランターで野菜を育てないなら、プランターの中の土をクリーニングしておきましょう!病害虫を除去し、土を元気にしておくことで、春から栽培する植物がより元気に育つようになりますよ。

Step1 ふるいを使って、土の中の根や害虫を取り除きます。

Step2 不織布やビニールシートの上に土を広げて、熱湯をかけます。

Step3 屋外に置いて霜と寒さにさらします。2~3週間に1度かき混ぜると、病害虫を死滅させることができます。2カ月間は冷気にあてましょう。


【番外編】イチゴ栽培は寒さにあてるのがポイント!


イチゴは寒さに強く、-5~6℃くらいまでなら特別な寒さ対策は必要ありません。逆に、寒さにあてることで春に花がよく咲き、実付きもよくなりますよ。逆に暖冬のとき、黒マルチや敷わらなどを使って栽培している場合は、温度管理に注意しましょう。

冬に枯れた葉は摘み取る

イチゴは寒さが増す12月ごろに休眠し始め、一部の葉は枯れます。枯れた葉は残しておくと病気の原因になる場合もあるので、摘み取っておきましょう。


防寒対策をして、冬も菜園ライフを楽しもう!


いくら野菜にしっかり防寒対策をしても、作業する皆さんが風邪をひいては元も子もありません。体が冷えないように寒さ対策を忘れずに!

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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、福岡県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方、韓国語を独学で習得(韓国語能力試験6級)。退職後、2024年3月に玄海農財通商合同会社を設立し代表に就任、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサルティングや韓国農業資材の輸入販売を行っている。会社HP:https://genkai-nozai.com/home/個人のブログ:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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