紫外線ダメージに負けないお肌に「玄米」がおすすめ【管理栄養士コラム】

管理栄養士の山口真弓です。

日焼けや紫外線が気になる季節になってきました。皆さんは、日焼けや紫外線対策をされていますか?

日焼け止めを塗る、紫外線カットの服を着る、日傘をさす、帽子、アームカバー、サングラスなどを身につけるなど、これらは体の外側からのケアです。

しかし、いくら質の良い日焼け止めや美容液を塗ったとしても、睡眠不足やエネルギー、食塩、脂肪の過剰摂取などの乱れた食生活では十分にケアが行き届きません。

夏は抗酸化力のある食べ物で体の内側からケアをしていきましょう!

紫外線からお肌を守るには「抗酸化作用」がポイント


紫外線を浴びると、体内ではどんなことが起こるのか見ていきましょう。

紫外線を浴びることでメラニン色素が生成されます。これは、紫外線が皮膚の内部まで届いて、体内に悪影響を及ぼすことを抑えるため、肌を紫外線から守るための反応ですが、細胞内では活性酸素が発生してしまいます。

活性酸素は、体内の代謝過程においてさまざまな成分と反応し、通常であれば体内の酵素によって除去されますが、過剰になると細胞にダメージを与えます。鉄くぎがさびるのをイメージしてみてください。肌細胞が酸化するとダメージを受け、紫外線を浴び続けると、肌荒れやシミ・シワの元になったりするのです。

そんな時に大事なはたらきが「抗酸化作用」です。

過剰な活性酸素による体内の酸化を抑えることを「抗酸化」といい、活性酸素から体を守ることを「抗酸化作用」と言います。栄養素の中にも抗酸化作用のあるものがあるので、そういった食べ物を食べて紫外線から体を守りたいですね。



ただ、紫外線を浴びることはメリットもあります。紫外線を浴びることで体内ではビタミンDが作られます。ビタミンDは骨の材料となるカルシウムの吸収を助け、カルシウムが骨に沈着するのをサポートする働きや、最近の研究では免疫機能を調節する栄養素として期待されています。

魚類やきのこ類などの食品からとることができますが、日頃から適度に紫外線を浴びて体内でビタミンDを作ることも大事なのです。

夏の直射日光を長時間浴びることは、炎症による日焼けやシミ・シワなどの肌トラブルの原因となりますが、過度な紫外線対策には気を付けましょう

おすすめの食材は「玄米」



玄米は精白米と比べるとビタミンやミネラル、食物繊維が多く含まれている栄養価の高い食べ物ですが、玄米にも抗酸化作用のある栄養素が含まれています。

注目したいのが玄米のぬか部分で、米ぬかには抗酸化ビタミンであるビタミンE、γ-オリザノールやフェルラ酸などの抗酸化作用が豊富に含まれています。

紫外線に負けない肌を作りたいという方は、いつもの食事に玄米を取り入れてみるのがおすすめ!

これまでにもお話してきたように、基本の食事は「玄米ごはん+味噌汁」で十分。それらに納豆や魚料理(おすすめは鮭)をおかずでプラスすることで栄養を補うことができ、紫外線対策も期待できるのです。

「トマト」をプラスでさらに効果アップ



玄米と併せてとりたい食材が「食べる日焼け止め」と言われるトマト

トマトの赤は「リコピン」の赤。同じく抗酸化作用の高いβカロテンやビタミンEよりも、その効果が優れていると考えられています。トマトは赤ければ赤いほど「リコピン」の含有量が多いので、自然に熟した真っ赤なトマトには、自然の恵みがたっぷりと詰まっています。

リコピンは、
  • 生より加熱したもの、もしくは、トマトジュースやケチャップなどの加工品
  • ノンオイルより油と一緒にとる
  • 日中や夜より朝にとる
ほうが、体内への吸収が良くなり、より効果的です。

以前、ご紹介した「玄米のシーフードトマトリゾット」はベストマッチな組み合わせです。シーフードは鶏肉や鮭などの魚に代えても良いです。鮭に含まれるアスタキサンチンもリコピンと同様、高い抗酸化作用があります。

「玄米のシーフードトマトリゾット」のレシピ


玄米+味噌汁の組み合わせだったら「トマト豚汁」がおすすめです。

昆布水でお好みの野菜とトマト1個を丸ごと煮て、豚肉を加えて火が通ったら、味噌を溶いて完成です。朝ごはんに食べると、夏バテ予防にもなりますよ。

栄養豊富な玄米は、日焼けや紫外線対策にも期待できるものです。上手く利用して、紫外線に負けない肌を作っていきましょう。


■手軽に玄米を取り入れたいなら! レンジで簡単パックごはん「寝かせ玄米ごはん」

SMART AGRI FOODから発売しているパックごはん「国産スマート米 寝かせ玄米ごはん」は、電子レンジで約2分温めるだけでもっちもち食感のおいしい玄米が食べられるレトルトごはんです。

圧力釜で炊き上げた後、3~4日寝かせる「寝かせ玄米(R)」の製法で仕上げているので、玄米特有の食べにくさがありません。

忙しい方や、お弁当に持っていく方、家族の中で自分だけ玄米を食べるという方も、いつでも手軽にふっくら玄米をお召し上がりいだだけます。


「スマート米」とは
全国各地のこだわりの農家さんと共にスマート農業を活用し、農薬の使用量を抑えて育てています。
玄米の状態で第三者機関の検査により「残留農薬不検出」と証明されたお米、農林水産省ガイドライン「節減対象農薬50%以下」のお米、そして「特別栽培米」も選ぶことができ、家族みんなにあんしんなお米です。

お求めはスマート米オンラインショップ SMART AGRI FOOD  からどうぞ。

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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、福岡県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方、韓国語を独学で習得(韓国語能力試験6級)。退職後、2024年3月に玄海農財通商合同会社を設立し代表に就任、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサルティングや韓国農業資材の輸入販売を行っている。会社HP:https://genkai-nozai.com/home/個人のブログ:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
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    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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