初のスマート農業地域商社が青森に誕生! 農・水・外食産業とスマート米をPR

7月7日、株式会社オプティムアグリ・みちのくの主催で「第1回 スマート米×あおもりの肴 in LINCE」が開催された。ドローン×AIを用いて栽培されたスマート米「まっしぐら」と、青森県産の食材をPRする催しだ。


会場は青森市の自家製イタリア料理と美味しいワインが楽しめる「LINCE osteria e bacaro(リンチェ)」。


スマート米を使ったおにぎりや清水川で獲れた真鯛のカマと頭が入った鯛飯など、スマート米や青森県産の魚介類を使用した料理が所狭しと並べられ、「海峡サーモン」の解体ショーも行うなど、大いに会場を盛り上げた。


地元青森の農業・水産業・外食産業の3分野がコラボ

オプティムアグリ・みちのくは日本初のスマート農業地域商社として2019年1月23日に設立。生産・販売の二つの柱を掲げている。今回のイベントは、スマート米の生産地の一つである青森県の水産振興課の青森県産魚の周知事業「あおもりの肴」と、地元の人々に愛されるイタリアン「リンチェ」とのコラボ企画となる。高い魅力を持つ三者が力を合わせることで、青森県産食材を消費者へ強くPRするきっかけになるのでは、と実現に踏み出した。


スマート米は、スマートアグリフード事業としてオプティムの農業ソリューション(AI・ドローン)を活用したオリジナルのブランド米だ。今回のイベントでも使われた2018年産のスマート米は、青森県産米「まっしぐら」を作付けし、農薬をほとんど使用せず栽培に成功。今回のイベントで使われたのもその米だ。農家の労働力を軽減する一方で、減農薬という付加価値をも生み出す、最先端の農業と言える。

一方、青森県の水産業は、現在後継者・担い手不足といった農業と同様の問題を抱えている。青森県水産振興課の油野氏は、「持続可能な水産業を展開する意味で、水産業においてもAI・IoTの活用は必要」と語っており、貴重な第1次産業を絶やさないためにも、新たな革新が待たれている分野と言える。

同様の問題を抱える農業と水産業がコラボレーションすることで、互いの魅力が存分に引き出される。


健康志向でイタリアンにも合う「まっしぐら」のスマート米

ここで少し、料理に目を向けてみよう。

今回のイベントでふるまわれた魚は、青森県むつ市で養殖された「海峡サーモン」。5月中旬から7月下旬しか味わうことのできない地域資源だ。


5kgの海峡サーモンは、脂の乗りが抜群ながらも、津軽海峡の潮流に鍛え上げられた身は筋肉質で引き締まってプリプリ。スマート米のおにぎりの具材である自家製サーモンのマリネや、のっけ丼の具として参加者にふるまわれた。


料理の腕を振るった滝沢シェフは、スマート米を「AI・ドローンを活用した今までにない未来型農法により作付けされた、非常に珍しいお米。今までアレルギーのために手を出せなかった人からも支持される可能性がありますね」と、減農薬や環境に配慮した米であるところに注目しているようだ。


実際に料理に使用した感想としては、「お米の性質としては粒立ちがしっかりとしている」と語っており、「他の米では出せないしっかりとした食感を残せることから、非常にイタリアンに適した米だ」と評価している。


スマート農業総合商社として、農産物とシステム販売を軸に

30名弱の参加者たちの多くは、アンケートでも「美味しかった」と回答しており、とても満足感の高いイベントとなったことがうかがわれる。また、スマート米というコンセプトについて「減農薬であること」を魅力に感じるという人も多く、地元・青森県の未来を担う米の一つだと認識を新たにする人もいた。


第1回と銘打った今回の取り組みは大成功。「スマート米×あおもりの肴 in LINCE」として、4半期ごとに県・LINCEとのタイアップ企画の継続も検討している。

農産物の付加価値創造・効率化に寄与するスマートアグリフード事業の他、システムやセンサー・ドローン等の販売を目指すスマート農業総合商社事業も展開していくというオプティムアグリ・みちのく。二つの事業の相乗効果により、今後ますます青森県の基幹産業である農業の効率化を目指して意欲を燃やしている。

今回のイベントでふるまわれた青森県の地元米「まっしぐら」は、Amazonで購入することができる。

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青森県で育まれた減農薬のお米を、お家で味わってみては。

<参考URL>
株式会社オプティムアグリ・みちのく
あおもりの肴オーセンティック事業

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WRITER LIST

  1. 蒼井ネコ
    農学系の兼業ライター。某大学農学部、某農業レストラン、某飲料会社商品企画を経て、現在は某マルシェアプリでwebマガジン編集として働きながら、猫様のお世話をしている。
  2. 大坪雅喜
    おおつぼまさのぶ。1973年長崎県佐世保市生まれ。FARM DOI 21代表(農業者)・アグリアーティスト。 早稲田大学第一文学部史学科考古学専修卒業。学生時代に考古学、水中写真、自然農という世界を覗き込む。2006年9月、義父が営む農業の後継者として福岡県大川の地で就農。農業に誇りを持ち、未来には普通となるような農業の仕組みやサービス(カタチ)を創造していくイノベーションを巻き起こしたいと考える。縁のある大切な人たち(家族)と過ごす物心ともに満たされた暮らしの実現こそが農業経営の最終的な目的。現在、佐賀大学大学院 農学研究科 特別の課程 農業版MOT 在籍中。
  3. 柴田真希
    管理栄養士。㈱エミッシュ代表取締役。Love Table Labo.代表。27年間悩み続けた便秘を3日で治した雑穀や米食の素晴らしさを広めるべく、雑穀のブランド「美穀小町」を立ち上げる。現在はお料理コーナーの番組出演をはじめ、各種出版・WEB媒体にレシピ・コラムを掲載する他、食品メー カーや飲食店のメニュー開発やプロデュースなどを手がける。『私は「炭水化物」を食べてキレイにやせました。』(世界文化社)、『はじめての酵素玄米』(キラジェンヌ)など著書多数。
  4. 大城実結
    おおしろ みゆう。フリーランス編集ライター、大城文筆事務所所長。一次産業ほか地域文化、アウトドアなどお天道様系分野を専門に編集・執筆している。自転車で鍛えた脚力を活かし、農家さんのお手伝いをしながらインタビュー取材を積極的に行う。玉掛け免許と床上式操作クレーン免許所持。
  5. 井中優治
    いちゅうゆうじ。株式会社収穫祭ベジプロモーター。福岡県農業大学校卒。オランダで1年農業研修。元広告代理店勤務を経て、新規就農6年目。令和元年5月7日に株式会社収穫祭を創業。主に農業現場の声や九州のイベント情報などを発信している。