食卓を支えるお米、少しでも安く購入する方法は?

管理栄養士の大槻万須美です。

物価の上昇が続くなか、日々の食費をどうやって抑えるかは多くの家庭の悩みどころ。

そんな中でも「お米」は、私たちの食卓に欠かせない主食。

定期購入やまとめ買い、ふるさと納税など、お米をお得に購入する方法をわかりやすく紹介します。


お得な方法(1)まとめ買い


スーパーなどで袋詰めにされているお米と違い、30kgの大きなクラフト紙の米袋に入ったお米をまとめ買いすると、単価が安くてお得になることがあります。

まとまった量のお米をまとめ買いをすることでkg当たりの値段が下がったり、割引があったりするためです。まとめて買っておくことで手間が省けたり、配達をしてもらえたりするのも有益です。ネット販売では送料が無料になっていることもあります。

一方で、まとめ買いには、鮮度が落ちてしまう、場所をとるといったデメリットもあります。

精米されたお米は保存しているうちに酸化や乾燥などによってどんどん鮮度が失われてしまうため、生鮮食品と同様に考える必要があります。まとめ買いをするにしても、鮮度を保つことのできる分量を購入することや、鮮度を保つ正しい保存方法をすることが重要になります。

基本的には精米から1カ月以内を目安に食べきれる量を購入するのが理想的だといわれています。まとめ買いするときには、どのくらいの量を購入するか考えてみましょう。

また、精白米よりも保存の効く玄米で買って都度精米するという方法もおすすめです。

30kgのお米と言っても、10kgずつ小分けにして送ってくれる場合もありますので、いろいろと調べて比べてみてくださいね。

▼お米の消費量の目安はこちらの記事を参考に
お米5キロでどれくらいもつ? 3人家族だと何日分?【お米のキホン】

お得な方法(2)定期購入


定期購入もおすすめです。一度申し込むだけで定期的にお米が届くシステムで、定期便だけの特別価格で購入できることや、好みの銘柄を安定的に入手できる点などで人気を集めています。

定期的に届くから鮮度もよく、無洗米などこだわりのお米を継続して買えることも魅力的です。

お米を買い忘れたり、店頭で好みのお米が手に入らなかったりするリスクも回避することができ、買い物の手間が減るという点においても大きなメリットがあるといえます。

また、新米時期に向けてあらかじめ予約できることなど、お米高騰やお米不足の昨今には安心できる仕組みの一つです。

便利である反面、銘柄変更が難しい場合がある、スキップなどの手続きがめんどう、などの側面もあります。

お得な方法(3)農家直送・ふるさと納税を活用する


生産者本人と直接契約をする農家直送やふるさと納税の活用も人気の高い方法です。

農家直送は流通過程に介在する業社が少ないため、中間コストがかからず価格が抑えられやすい特徴があります。多くの候補の中から高品質なものを自分で選定することができ、産地を選ぶ楽しみも味わえます。

ただし、農家直送では大容量の場合もあるため、自身の消費量にあったものを探す必要があります。送料が高いこともあり、お得に購入するにはしっかりと見定めることが大切です。

また、ふるさと納税ではすぐには届かない、種類が多すぎる、などのデメリットもあります。余裕をもって計画的に利用する必要があるでしょう。

それぞれどんな人におすすめ?



それでは、それぞれの購入方法はどんな人におすすめなのでしょうか。

まとめ買い


  • お米の消費量が多い
  • 家族の人数が多い
  • 玄米購入も検討できる(精米できる環境である、玄米をまとまって消費できる)
  • お米の保管場所がある


定期購入


  • 同じ銘柄やおすすめの銘柄を続けて食べたい
  • 安定した価格でお米を購入したい
  • お米の消費量が一定である(計画的にお米を消費できる)
  • お米が足りないときは買いに行ける環境にあり店舗購入と併用できる


農家直送・ふるさと納税


  • 多くの候補の中から自分でお米の銘柄を選びたい
  • すぐに届かなくても柔軟に対応できる環境にある


このように、利用するご家庭のライフスタイルや好み・環境などに合わせて選定するようにすると、より希望に近い形でお米を手に入れることができるでしょう。


定期購入・まとめ買い・農家直送など、お米をお得に購入する方法を紹介しました。

自分に合った方法を見極めたうえで、信用できるサイトで選ぶことが最重要。毎日のお米は安心安全でおいしく、お得に手に入れたいですね!


参照お米はどのくらい保存できるのか教えてください。:農林水産省
大槻万須美
管理栄養士・フードスタイリスト。楽しく食べて健康に。食の大切さを伝えるため、離乳食講座などの料理教室、バレエダンサーやアスリートのパーソナル栄養サポート、レシピ・コラムの提供など幅広く活動。子どもの頃の毎年の米作り経験から、身近な食体験の重要性についても実感し、おとなと子どもの食育サポートにも力を注いでいる。


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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
  5. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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