「お米」は美容フード? 美肌やデトックスにおすすめな理由

栄養士の堀口泰子です。

最近は美容のカリスマ的存在の方々が積極的にお米を食べていることが話題になっているようです。

なぜ今、お米が注目されているのでしょうか。美容と健康にお米が注目されている理由についてご紹介してみましょう。


「糖質制限」から「適正糖質」へ


日本では、これまでさまざまなダイエットの流行がありました。

中でも糖質制限は、体重管理や血糖値のコントロールにエビデンスが認められたことで流行に拍車がかかりました。しかし、現在は極端な糖質制限よりも「適正糖質」という表現に変わっていて、その理由には大きく3つあります。

  1. 極端な糖質制限は食物繊維、ビタミン、ミネラルが不足しやすい
  2. 飽和脂肪酸摂取の増加、食物繊維不足によるLDLコレステロール値の上昇の可能性
  3. たんぱく質の過剰摂取により腎臓への負担が増える

このようなことから、糖質制限の食事は短期間の実施にとどめ、長期間実施することは望ましくないとされています。

エビデンスはあるものの、長期にわたる研究が絶対的に少なかった経緯があり、最終的な結論を出すには、もう少し時間が必要とされていました。

また、糖質制限によって痩せていても、メタボのリスクが高まったり、心臓病や脳卒中のリスクの可能性があることがわかっています。糖質制限の食事を実践しても、最終的にはバランスのよい食事に移行した健康維持が必要になるのです。

さらに、正しい糖質制限とは、糖質を極力なくすのではなく、健康のために適正な糖質摂取がよいとされる認識が広まってきたのです。

流行の始まりから10年がすぎた今、「糖質制限」よりも「適正糖質」という言葉が一般的になってきたことが背景となり、日本人の健康的な食生活におけるお米の役割が再認識されています。

美容にお米がおすすめな理由



それでは、美容のためにお米を食べる役割はどこにあるのでしょうか。

代謝アップ


人は食べることで栄養を取り入れ、活動に必要なエネルギーをつくります。その多くは基礎代謝として生きるために必要なエネルギーとして使われています。

極端にエネルギー量が不足すると、生命維持のためにたんぱく質を分解してエネルギー源として利用するため、筋肉量が減るなどして基礎代謝量は減少します。そのため、必要量をしっかり食べて代謝を維持することが大切です。

さらに美容には、カラダの冷え改善も大きく関わっており、体温を維持するためにはエネルギーが必要です。

お米は脂質が少なく、効率の良いエネルギー源なので、筋肉量や体温の維持、冷えの改善からも代謝アップの鍵となりそうです。


デトックス


腸内環境は健康や美容に大きく関わっています。よく噛んで食べると、胃腸の活動を活発にして、消化吸収を助けることで腸内環境を整える助けとなります。

ごはんはパンや麺類よりもよく噛めます。さらにごはんには食物繊維と水分が含まれていて、難消化性でんぷん(レジスタントスターチ)という食物繊維と同じ働きをするでんぷんも含まれています。

ごはんをよく噛んで食べることで胃腸の活動が活発になり、便になる材料が増えるので、排出を促しデトックスにつながるのです。

お通じが良くなれば、ガスだまりなどによるお腹の張りやぽっこりお腹などが解消され、ウエストラインの改善にも期待ができそうですね。


美肌


お肌は表皮細胞のターンオーバーによって生まれ変わっていて、規則正しいターンオーバーには栄養状態の他に水分量が関わっています。

ごはんはパンや麺よりも、水分量が多いうえ、ごはんと汁物のように献立としてみると水分摂取量はさらに多くなり、肌のターンオーバーを助けることに繋がります。

一方、食事から過剰に得た血液中の糖分と体内のたんぱく質が結びつくとAGEという物質がつくられます。この現象を「糖化」といい、AGEは肌の老化をすすめる原因のひとつと言われています。

日ごろからごはんをしっかり食べていると、過剰に糖分を欲することが減り「適正糖質」の習慣に結びつきやすく、さらに和食は調理法として茹でる、蒸す、など糖化の予防に繋がる食習慣を取り入れやすいといえます。お肌にも理想的な食事と言えるのではないでしょうか。


いかがでしたか。ダイエットの流行に左右されず、ごはんを軸としたバランスのよい食事をすることが健康的で、若々しい体づくりの近道となりそうですね。

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堀口泰子
栄養士。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。健康食育事業やアスリートサポートに従事。健康的で美味しく食べる食事術を伝える。講演、栄養指導、コラム執筆、レシピ、商品開発、料理講師など幅広く活動。離乳食から介護予防まで様々な食育活動のなかで、健康に役立つお米の食べ方を紹介。スポーツの現場ではジュニア育成と競技競技力向上ための心と体の成長に注力している。
HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/



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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
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    石坂晃
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    川島礼二郎
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    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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