ダイエットには白米・玄米・雑穀米どれがいい?【栄養士コラム】

栄養士の堀口泰子です。美容や健康に役立てていただくためのお米の情報をお伝えしています。

ダイエットにもおすすめしているお米ですが、いろいろな種類がありますよね。白米・玄米・雑穀米はどのように選択をしたらよいのでしょうか。

まず、それぞれの特徴を確認してみましょう。

  • 白米
胚芽や糠層をきれいに取り除いた消化の良い炭水化物です。ビタミン、ミネラル、食物繊維、意外と知られていませんが、たんぱく質も含まれています。

  • 玄米
胚芽、糠層も残してあるので白米よりも食物繊維、カリウム、マグネシウム、鉄分、ビタミンB群、ビタミンEなどが多い特徴があります。

  • 雑穀米
さまざまな種類がありますが、白米よりもビタミン、ミネラル、食物繊維が多く含まれています。また、有色の雑穀にはポリフェノールが含まれるものが多い特徴があります。白米に1〜3割程度混ぜて炊くのが一般的です。

これらをダイエットで考えてみるとどうでしょうか。栄養士の視点からおすすめする選択のポイントと活用方法をご紹介します。


つい食べ過ぎちゃう人は? 【玄米・雑穀米】


つい食べ過ぎてしまう人には、まず玄米、そして雑穀米をおすすめします。

よく噛んでゆっくり食事をすると満腹感を得やすく、食べ過ぎを抑えることができるため、粉食のパンや麺類よりも粒食のお米のほうが同じエネルギー量でも満腹感を得やすいといえます。

玄米や雑穀米は食物繊維が多く含まれているので、白米よりもさらにそしゃくが増えることから、食べすぎを抑えることが期待できます。一度に多く頬ばりすぎないようにして、口内の筋肉を使い、唾液とごはんを混ぜ合わせるように、ゆっくり味わって食べてみましょう。つい早食いになってしまう方にもおすすめです。よく噛んで食べると口周りの筋肉を使うので、フェイスラインをすっきりさせることも期待できそうです。

さらに、玄米に含まれるGABA(ギャバ)には、精神の安定を促す働きがあるので、イライラから起こる食べすぎの抑制が期待できます。

まずは、ゆっくり食べることを習慣化したい方や栄養価を重視したい方は、玄米からチャレンジしてみるのも良いですね。

食べすぎの原因には食事の量も関係しています。ダイエットを意識して食事のボリュームを減らすと、野菜や食物繊維が不足しがちです。食事量が少なくなれば満足感は得にくいため、つい間食してしまう傾向があります。満足感が得られるように玄米や雑穀米と合わせて、野菜やきのこ、海藻などをたっぷり使ったスープや味噌汁を積極的に取り入れてみてください。

食事と食事の時間が空きすぎることも食べすぎや間食が増える原因となります。忙しくて食事時間が不規則なときは、玄米や雑穀米のおにぎりをおやつ代わりに食べれば、甘いものについ手が出てしまうことを減らせそうですね。

▼玄米と食べたい味噌汁レシピ
たっぷりきのこと納豆の赤だし味噌汁【玄米と具だくさん味噌汁でかんたん献立】

体脂肪が気になる人は? 【雑穀米・玄米】


お米は脂質が少ないので他の主食よりも脂質摂取量を抑えることができます。中でも、玄米や雑穀米には、糖質、たんぱく質、脂質の代謝を促すビタミンB1、B2、B6、ナイアシンが白米よりも多く含まれます。また、食物繊維が消化管の活動を活発にして、腸内環境を整えます。腸内をお掃除する役割もしているのです。

さらに、有色の雑穀米に含まれるポリフェノールには、強い抗酸化作用があり、動脈硬化や老化につながる細胞の酸化や、悪玉コレステロールの酸化を抑制する働きがあります。玄米に含まれるビタミンEにも抗酸化作用があります。

体脂肪が気になる方には、雑穀米、そして玄米がおすすめと言えるでしょう。また、白米も食べたいが手軽に栄養アップしたい方や、どうしても野菜が不足しがちな方は雑穀米から始めてみるのもよいでしょう。

なお、お米のでんぷんに含まれる「レジスタントスターチ(難消化性でんぷん)」には、糖質や脂質の吸収を緩やかにする働きがあります。レジスタントスターチは一度冷ますとその量が増え、温めなおしてもそこまで減らないので、余裕があれば一度冷ましたり、おにぎりにして食べるのもおすすめです。

体脂肪の燃焼には、摂取エネルギー量や脂質の取り過ぎを見直す必要がありますが、過度な食事制限を行うと、体は脂肪を溜め込むようになり、かえって逆効果となってしまうことがあります。また、栄養素の代謝の過程に欠かせないビタミンB群の不足があるとエネルギーの代謝が円滑に行われないため、必要な栄養素を過不足なく摂取することが大切です。

体脂肪を減らすためには炭水化物だけにならないように、たんぱく質の摂取も意識しつつ、おかずに含まれる脂質にも気をつけたいですね。肉魚卵だけでなく、大豆製品やお米などの植物由来の食品からもたんぱく質を摂取することを意識しましょう。


胃腸が弱い人は? 【白米】


胃腸が弱い人には、消化の良い白米がおすすめです。

どうしても雑穀米をという方には、白米よりも消化の良いあわ、ひえ、きびなど小粒の雑穀があるので、体調にあわせて、お好きな雑穀を見つけてみるのもよいでしょう。玄米は酵素玄米や寝かせ玄米などにすることで消化吸収が良くなります。玄米を白米と混ぜて炊くのもおすすめです。

▼消化しやすい玄米の炊き方
もちもちでおいしい酵素玄米のつくりかた!玄米が苦手な人にもおすすめ
<白米と玄米を混ぜて炊く方法>おいしい水加減や浸水時間は?

胃腸の機能が活発でないと、代謝に必要な栄養まで消化吸収しづらくなる傾向があります。ご自身の胃腸の状態に合わせて選択することが大切です。

胃腸に負担をかけないようによく噛んで食べているか確認してみましょう。そしゃくをすると胃腸は連動して活動します。お粥やスムージーなどそしゃくの必要がない食事を続けていると、胃腸の活動が抑えられて、逆効果になることも。胃腸(お腹)の調子がよいときも、白米をよく噛んで食べることが大切です。

また、食事の時に水分をたくさん飲みすぎていると消化酵素が働きにくいため、胃腸に負担がかかります。食べ方を見直して胃腸を整えることから始めてみる必要がありそうです。

白米、玄米、雑穀米は体調に合わせて無理のない範囲でご自身にぴったりなものを見つけてみてください。

文部科学省 日本食品標準成分表2020年版(八訂)
https://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/mext_01110.html

堀口泰子
栄養士、健康・食育シニアマスター食アスリートシニアインストラクター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/


■無理なく玄米を続けたいなら!レンジで簡単パック玄米「寝かせ玄米ごはん」

 

SMART AGRI FOODから発売しているパックごはん「国産スマート米 寝かせ玄米ごはん」は、電子レンジで約2分温めるだけでもっちもち食感のおいしい玄米が食べられるレトルトごはんです。

圧力釜で炊き上げた後、3~4日寝かせる「寝かせ玄米(R)」の製法で仕上げているので、玄米特有の食べにくさがありません。

忙しい方や、お弁当に持っていく方、家族の中で自分だけ玄米を食べるという方も、いつでも手軽にふっくら玄米をお召し上がりいだだけます。


「スマート米」とは
全国各地のこだわりの農家さんと共にスマート農業を活用し、農薬の使用量を抑えて育てています。
玄米の状態で第三者機関の検査により「残留農薬不検出」と証明されたお米、農林水産省ガイドライン「節減対象農薬50%以下」のお米、そして「特別栽培米」も選ぶことができ、家族みんなにあんしんなお米です。

お求めはスマート米オンラインショップ SMART AGRI FOOD  からどうぞ。

 
SHARE

最新の記事をFacebook・メールで
簡単に読むことが出来ます。

RANKING

WRITER LIST

  1. 槇 紗加
    1998年生まれ。日本女子大卒。レモン農家になるため、大学卒業直前に小田原に移住し修行を始める。在学中は、食べチョクなど数社でマーケティングや営業を経験。その経験を活かして、農園のHPを作ったりオンライン販売を強化したりしています。将来は、レモンサワー農園を開きたい。
  2. 田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  3. さわちん
    2児の父。あるきっかけにより農業のイメージを変えたいと考え、16年間のサラリーマン生活にピリオドを打つことを決意。2020年春、家族で田舎に移住し、新規就農を目指す。自身が「移住×就農のモデルケース」となるために、いろんな方面へ向けて奮闘中。
  4. 福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  5. 窪田新之助
    農業ジャーナリスト。福岡県生まれ。日本経済新聞社が主催する農業とテクノロジーをテーマにしたグローバルイベント「AG/SUM(アグサム)」プロジェクトアドバイザー、ロボットビジネスを支援するNPO法人Robizyアドバイザー。著書に『日本発「ロボットAI農業」の凄い未来』『GDP 4%の日本農業は自動車産業を超える』(いずれも講談社)など。