玄米はどこで買う? 種類の違いは? 初心者でもわかりやすい選び方を解説

栄養士の堀口泰子です。

ダイエットや日ごろの健康づくりに期待ができる玄米ですが、どこで購入していますか?

これから健康的な玄米生活をスタートしたい方に、お米の種類の違いと選び方、購入先をわかりやすくご紹介します。


玄米の種類と買える場所

 

玄米


胚芽、糠層も残してあるので白米よりも食物繊維、カリウム、マグネシウム、鉄分、ビタミンB群、ビタミンEなどが多い特徴があります。

しっかりよく噛んで食べる必要があるので、ゆっくり食べる習慣づけや血糖値コントロール、ダイエットにも向いています。

<購入場所>
スーパーなど店舗によっては品種の品揃えは少ない場合もあります。お好みの品種をみつけたり、品質の高いものはオンラインショップや大きな米穀店の方が購入しやすいかもしれません。

分づき米


白米を10割の精米率としたら、何割まで精米しているかによって、3分づき米、5分づき米、7分づき米と分別されます。 数字が小さいほど玄米、大きいほど白米に近くなります。

3分づきは胚乳が残っていて、玄米に近い状態かつ玄米よりは食べやすいでしょう。

5分づきは玄米と白米の中間で、胚乳がほぼ残っています。

7分づき米は少し硬めの白米といった印象で、ほぼ食味は白米と変わりません。胚乳は一部残っています。

<購入場所>
分づき米はスーパーよりはオンラインショップの方が精米歩合を選んで購入しやすいでしょう。玄米を購入して、精米機や精米所を利用して自分で精米する方もいるようです。

 

発芽玄米


玄米をわずかに発芽させたものです。発芽させることで、玄米中の酵素が活性化されるため、玄米よりも栄養価が高くなるとされています。

特に神経伝達物質であるGABA(ギャバ)が豊富に含まれ、ストレス軽減に役立つといわれています。

手軽に玄米の栄養価アップを期待したい方におすすめです。

<購入場所>
オンラインショップで比較的購入しやすいです。

酵素玄米


酵素玄米とは、玄米を小豆と塩と一緒に炊き、3~4日程度保温して熟成させたもので、寝かせ玄米ともよばれています。 炊き上がった玄米を3日程度寝かせることで、酵素の働きが活性化し、通常の玄米よりもギャバなどの栄養素がアップするといわれています。

また、もちもちした食感が食べやすく、甘みがあります。玄米が食べにくい方や、消化不良が出やすい方、歯の治療中でよく噛めない方におすすめです。

<購入場所>
自宅でつくることも可能ですが、炊飯器メーカーによっては推奨していない機種もあるので、ご使用の炊飯器の取り扱い説明書を確認する必要があります。

近年注目が高まっているため、専用の炊飯器や酵素玄米ごはんのレトルトパックも多く流通しています。忙しくて時間がない方は、まずはパックの酵素玄米をオンラインショップなどで購入して試してみるのもよいでしょう。

▼家で作る方法
家ですぐできる酵素玄米の作り方!普通の炊飯器で玄米がもちもちに

胚芽米


胚芽米は、特殊な精米技術で玄米の胚芽が8割以上残るようにぬか層を削り取っているお米です。

精米率を調整している分づき米や白米の「食べやすさ」と、玄米の「栄養価の高さ」の両方を兼ね備えています。栄養価を気にしているけど、玄米は苦手という方にオススメです。

<購入場所>
スーパーなどでも取り扱いはありますが、品種は少ないのでオンラインショップや米穀店でお好みの胚芽米を探してみるのもよいでしょう。

雑穀米


玄米ではないですが、栄養価の面から選ぶ方も多い「雑穀米」。さまざまな種類がありますが、白米よりもビタミン、ミネラル、食物繊維が多く含まれています。また、有色の雑穀にはポリフェノールが含まれるものが多い特徴があります。

白米に1〜3割程度混ぜて炊くのが一般的です。いつもの白米を手軽に栄養価アップさせたい方に向いています。

<購入場所>
スーパーや健康食品の売り場、オンラインショップでも購入できます。

玄米を買う前に知っておきたい農薬のこと



農林水産省は、農薬の適正使用を推進し、安全な農作物の生産を目的として、農家における農薬の使用状況及び生産段階における農産物中の農薬の残留状況について調査を実施しています。

中でも日本で作られているお米は、農薬を使用する場合、厳格な基準を通過した登録農薬のみと決められていて、使用時期、回数、濃度までさまざまな使用基準が定められているので、食品衛生法の残留基準を超えて農薬がお米に残留することは通常ではありません。

さらに農薬の使用状況の点検や、お米に農薬やカドミニウムなどが含まれていないかを出荷前に分析し、体に悪影響を及ぼすお米が流通しないようにしています。

消費者も安全性に対する関心が高まっている背景から、残留農薬の自主検査を実施している安全・安心と信頼確保を図っている商品が多くあります。

もし残留農薬が気になる場合は、自主的に残留農薬検査を受けていたり、 ホームページなどでその結果を公表している、なるべく多くの項目の検査を受けて「不検出」になっている商品を選ぶとよいでしょう。

また、玄米の場合は農薬成分がたまりやすい胚芽やぬかを取り除いていないため、特に残留農薬について気になる方もいるでしょう。

玄米を選ぶ際は、農薬や化学肥料の使用を50%以下に抑えた「特別栽培米」や、残留農薬検査を受けて不検出となったものを選ぶと安心です。


スーパーやドラッグストア、米販売店、オンラインショップなど、今や玄米はさまざまな場所で購入することができます。

価格には自主検査費用など安全や信頼性が反映されていることがあるので、購入前にきちんと確認する必要がありそうです。信頼性があるオンラインショップや古くからお付き合いのある米穀店さんなどで、きちんと情報を確認したうえで、賢く購入することも大切ですね。

消費者が食に関心を持つことが、よいお米をつくる生産者さんを応援し、日本人の健康づくりにも繋がっているのかもしれません。美味しいお米生活を楽しんでくださいね。

堀口泰子
栄養士。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。健康食育事業やアスリートサポートに従事。健康的で美味しく食べる食事術を伝える。講演、栄養指導、コラム執筆、レシピ、商品開発、料理講師など幅広く活動。離乳食から介護予防まで様々な食育活動のなかで、健康に役立つお米の食べ方を紹介。スポーツの現場ではジュニア育成と競技力向上ための心と体の成長に注力している。
HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/


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「スマート米」とは
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各地の人気銘柄から、あまり見かけない貴重な銘柄をラインナップ。

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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、福岡県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方、韓国語を独学で習得(韓国語能力試験6級)。退職後、2024年3月に玄海農財通商合同会社を設立し代表に就任、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサルティングや韓国農業資材の輸入販売を行っている。会社HP:https://genkai-nozai.com/home/個人のブログ:https://sinkankokunogyo.blog/
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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