中古農機流通支援サイト「ノウキナビ」販売登録者の対象枠を一般会員まで拡大

農機具の修理・整備・販売を手がける株式会社唐沢農機サービスは、2019年11月より、同社が運営する中古農機流通支援サイト「ノウキナビ」の販売登録者を従来の認定販売店会員から、買取業者やリサイクル業者、一般会員などにも拡大する。なお、「ノウキナビ認定販売店会員」に該当しないユーザーは「その他会員」として、同サイト内での商品の出品などが可能となる。


中古農機市場におけるインフラを強化

ノウキナビは、全国の中古農機売買を支援するインターネット上のポータルサイトで、一定の基準を満たした農機販売店並びに農家・ガーデナーなどの農機保有者と、高品質な中古品を求めるユーザーとのマッチングを行っている。

同サイトは2014年9月に運用を開始して以来、良質な中古農機具の流通プラットフォームとして順調に「ノウキナビ認定販売店」を拡大。ノウキナビ認定販売店とは、農機の品質・耐久性・メンテナンス履歴などに一定の水準や統一視点を設け、他ユーザーとの直接交渉から金銭の授受、商品の受け渡しなどができる登録会員のことだ。

2019年8月時点で、全国約250店の農機具店がノウキナビ認定販売店として参画し、同サイトはそれに応じて品質の良い中古農機を市場に送り出すためのネットワークを構築してきた。その一方で、中古農機具は買取業者やリサイクル業者、オークションサイトなどにも散在し、商品の品質が必ずしも明示されない状態で取引されている現状がある。

これらを背景に、同サイトはリセール業界としては例のない「品質」を担保する新たな流通網として市場に切り込み、更なるマーケットの活性化を図る方針を固めた。

サービスの一体化によりメリットを還元

同サイトはかねてより、一定の技術水準を持ったノウキナビ認定販売店の商品のみを取り扱うことで品質面の課題をクリアしてきたが、多様化する流通市場に対応すべく、2019年11月からは買取業者・リサイクル業者などの中古農機具を流通網に載せると決断。

認定販売店には該当しない「その他会員」としての出品を受け付け、取扱商品数の増加を図るとともに、販路拡大を下支えする。商品の取引にあたっては、専門スタッフにより構成したノウキナビコールセンターが代理で交渉し、中古農機の見極めから販売サポート、万が一のトラブル対応、修理サービスの提供まで幅広く手がける。

今回のサービス拡大を契機に、ノウキナビはこれまで以上に認定販売店やユーザーの利便性に訴求した独自サービスに注力し、中古農機の流通を促すことで各ユーザーへのメリット還元を目指していく。

また、サービス開始以来こだわり続ける「良質な中古農機の流通プラットフォーム」として、引き続き品質面の安定化を図りながら流通市場を活性化し、中古農機の流通環境整備を牽引する方針だ。


<参考URL> 
中古農機流通支援サイト「ノウキナビ」
株式会社唐沢農機サービス
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. さとうまちこ
    さとうまちこ
    宮城県の南の方で小さな兼業農家をしています。りんご農家からお米と野菜を作る農家へ嫁いで30余年。これまで「お手伝い」気分での農業を義母の病気を機に有機農業に挑戦すべく一念発起!調理職に長く携わってきた経験と知識、薬膳アドバイザー・食育インストラクターの資格を活かして安心安全な食材を家族へ、そして消費者様に届けられるよう日々奮闘中です。
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    北島芙有子
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    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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