農業向けデイワークアプリ「シェアグリ」、「X-TechInnovation2019」東北地区の「特別賞」「協賛企業賞」を受賞

農業人材のシェアリングを推進する株式会社シェアグリは、株式会社七十七銀行、株式会社ふくおかフィナンシャルグループ、北海道銀行、沖縄銀行が共同主催する「ビジネスコンテストX-Tech Innovation 2019(クロステック イノベーション2019)」の東北地区最終選考会で、「農業の人手不足解消という社会課題に対して、地域内外の方が働き手としてマッチングすることで解決できる可能性がある」点が評価され、特別賞と協賛企業賞を受賞した。


「シェアグリ」は、農家の超短期求人マッチングを実現することで、農業に興味を持つ人に対し、「その日だけの農作業」を可能に。農作業希望者であるゲストと、受け入れ農家であるホストをマッチングさせ、農作業を行ってもらう仕組みだ。地域内外の人材をマッチングすることで、地域の経済活性化を目指している。

「X-Tech Innovation 2019」とは

X-Tech Innovation 2019は、急速に発達する様々なテクノロジーに着目し、業界・業種を横断する新しいサービスビジネスアイデアの事業化に向けたサポートや、東北に根ざす地場企業とのマッチング、既存ビジネスへの活用可能性を模索することで、地域経済の活性化を目指すビジネスコンテストだ。

株式会社七十七銀行、株式会社ふくおかフィナンシャルグループ、北海道銀行、沖縄銀行の共同開催により、東北・北海道・九州・沖縄の4地域を結ぶ日本を横断する地域共創型ビジネスコンテストとして、地域や既存の枠組みを超えた新たなネットワークの構築とオープンイノベーションの実現を目指している。

2018年は、九州地区は「RaaSモデルによる次世代農業パートナーシップ」というサービスとして、アスパラガス収穫ロボットの「inaho」が、北海道地区は株式会社笑農和のスマート水田サービス「paditch」がそれぞれ最優秀賞を受賞しており、大きな注目を集めるスタートアップが輩出されている。

農業人材のシェアリングで農業を身近に

「シェアグリ」は、農業人材のシェアリングによって繁忙期の人手不足問題の解決を目指すサービスだ。

繁忙期と閑散期の差が大きい農業では、繁忙期の人手不足問題が深刻になっている。特に不足しているのは技術や資格を有さない単純労働者で、通年での雇用継続は資金面から困難であり、短期雇用のニーズが存在する。

シェアグリ上で農家が出す求人は、繁忙期の作業者を募集する「超短期求人」という日本初の新しい仕組み。シェアグリ利用者は提携先農家で仕事をすることによって農作業を楽しみながら給料を貰うことができ、シェアグリを通じて農家との継続した関係性を築くことで、農業関係人口の創出、消費・地域活動を通した地域活性化にもつながっていく。


全国の農家の人材不足の解決に向け、「コーディネーター制度」を導入し農業人材不足を解決したい法人、地方自治体、農家など「シェアグリの拠点運営者」の募集も行っている。

なお、「X-Tech Innovation 2019」の各地区最優秀賞、優秀賞受賞者によるプレゼンテーションを実施する「グランプリファイナル」が、1月15日に東京のDIAGONAL RUN TOKYOで開催され、公式サイトから申し込めば一般の方でも観覧が可能だ。


X-Tech Innovation 2019
https://www.ibank.co.jp/xtech2019/
株式会社シェアグリ
https://sharagri.studio.design/

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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、九州某県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方で、韓国語を独学で習得する(韓国語能力試験6級取得)。2023年に独立し、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサル等を行う一方、自身も韓国農業資材を輸入するビジネスを準備中。HP:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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