【実証延期】オプティム、農業用ドローンでの補助者なし・目視外飛行による作付確認の実証実験を実施

※2020年6月10日追記・本日の実証実験は、諸事情により延期となりました。

株式会社オプティムは、農林水産省と連携し、「空の産業革命レベル3」(山、海水域、河川、森林等の無人地帯での補助者なし目視外飛行)を実現する実証実験を、2020年6月10日(水)佐賀県杵島郡白石町にて実施する。

使用する農業用ドローンは、オプティムが自社開発した固定翼ドローン 「OPTiM Hawk」。同社は白石町において、すでに2018年7月に、日本で初めてとなるドローンを活用した作付確認の取り組みには成功しているが、さらに農作業の省力化や生産性の向上を図ることを目指す。
※2018年5月28日時点、オプティム調べ。経営所得安定対策等推進業務において、ドローンを活用して麦の作付確認を行う試みとして。
なお、今回は農林水産省の「農業用ドローンの普及拡大にむけた官民協議会」による、「農業分野における補助者なし目視外飛行実証プロジェクト」に参画しており、日本の農業分野で初の事例として実証する。 また、飛行実証は公開で、カメラ撮影も可能となっている。
※2020年6月9日時点、オプティム調べ。固定翼ドローンの補助者なし目視外飛行による農地の空撮を行う試みとして

固定翼ドローン「OPTiM Hawk」

麦の作付確認にかかる時間を96%削減


従来の作付確認は、現地確認作業に多大な時間を要していた。そのため、固定翼ドローン「OPTiM Hawk」により空撮し、その画像を圃場情報管理サービス「Agri Field Manager」上で画像解析することで、効率よく実態確認を行うことを目指した実証を行ってきた。

その結果、営農計画書により申請があった作物を、現地で目視による作付け確認を行った場合、白石町全域の水田の作付確認にのべ約118時間程度を要していたところ、固定翼型ドローンを用いることで、町職員の現地確認に係る作業を5時間程度に削減。町職員現地確認作業を約96%も効率化することに成功した。

この実証は、2018年、2019年に引き続き、2020年も麦で実施しており、飛行性能を向上させた「OPTiM Hawk」にて、バッテリー残量50%を残し安全を確保した上で、町内7315haを3日間で撮影完了した。


なお、作付確認に関する自治体からの問い合わせについては、以下のWebサイトより受け付けている。

農地調査支援サービス「Digital Earth Scanning」Webサイト
https://www.optim.co.jp/agriculture/services/digital-earth-scanning/


実証内容(予定)


実証内容:農業用ドローンの補助者なし目視外飛行による農地の空撮
実証実験予定日時:2020年6月10日(水)12:00~13:00
離発着場所:佐賀県杵島郡白石町 北有明場外飛行場
飛行経路:北有明場外飛行場より離陸し、北東に6㎞飛行し、対地高度145mの上空から約225haの農地を数往復し撮影。撮影後は同飛行場まで戻り着陸。



実証飛行の留意事項
  • 当日は一般公開となり、カメラ撮影も行えます。
  • 視察、取材される方は、当日受付に記名をお願いいたします。
  • 視察、取材される方は、当日は記者証を持参の上、腕章を着用してください。
  • 参加にあたっては、現地担当者の指示、誘導に従ってください。
  • 天候都合により、予定が変更される事がありますので、あらかじめご了承願います。
  • 新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、当日発熱等の症状のある方におかれましては、取材をご遠慮願います。また感染拡大防止のため、マスク等をご持参ください。
  • 離発着を行う飛行場は駐車場の限りがあるので、ご協力とご理解お願いします。


農林水産省「農業用ドローンの普及拡大にむけた官民協議会」Webサイト
https://www.maff.go.jp/j/kanbo/smart/drone.html
固定翼ドローン「OPTiM Hawk」Webサイト
https://www.optim.co.jp/agriculture/services/robotics/
農地調査支援サービス「Digital Earth Scanning」Webサイト
https://www.optim.co.jp/agriculture/services/digital-earth-scanning/
経済産業省Webサイト
http://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/robot/drone.html

SHARE

最新の記事をFacebook・メールで
簡単に読むことが出来ます。

RANKING

WRITER LIST

  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、九州某県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方で、韓国語を独学で習得する(韓国語能力試験6級取得)。2023年に独立し、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサル等を行う一方、自身も韓国農業資材を輸入するビジネスを準備中。HP:https://sinkankokunogyo.blog/
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
パックごはん定期便