野菜自動収穫ロボットのinaho株式会社、「X-Tech Innovation2018」で最優秀賞

2018年12月4日、福岡市にてデジタルテクノロジーを活用した新しいサービスを広く募集するビジネスコンテスト「X-Tech Innovation2018」が開催され、農業自動化プラットフォームを手がけるinaho株式会社が、ファイナリスト12社の中から最優秀賞を受賞した。


inaho株式会社は、野菜の自動収穫ロボットを軸とした農業プラットフォームを展開する鎌倉のベンチャー企業。収穫に代表される人の判断が必要な農作業をAIとロボティクスで置き換えることで、人手不足や食料問題を解決し、人々がクリティティブな作業のみに注力できる世界を作っていきたいという。

2019年初夏にリリース予定の野菜収穫ロボットは、アスパラガス、キュウリ、ピーマン、ナスなどを一台で収穫できるだけでなく、作物の病害判定や土壌診断等の機能拡張ができる設計となっている。


「X-Tech Innovatin2018」では、開発中の野菜の収穫ロボットを軸とした農業自動化プラットフォームの概要と戦略、ビジョンをプレゼン。農業や屋外作業の自動化、省力化ニーズが拡大する中で、ロボティクスとAI技術で解決していくという弊社の取り組みや今後の戦略、将来性が評価され、見事最優秀賞の受賞につながった。また、スポンサー賞として、富士通株式会社、株式会社ジェイコム九州からも協賛企業賞が授与された。

代表取締役の菱木豊氏は授賞式にて、「自分たちの想像していない多くの分野でお役に立てる可能性やシナジーを感じていただき大変嬉しく思っています。2030年までに日本国内の農家数が半減すると言われていますが、そのとき野菜の価格が2倍になって良いはずはありません。この分野にテクノロジーを入れ新しい価値を作っていくことを皆様と一緒に進めていきたいです!」と想いを述べた。

<参考URL>
X-Tech Innovation公式Webサイト
inaho株式会社
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、九州某県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方で、韓国語を独学で習得する(韓国語能力試験6級取得)。2023年に独立し、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサル等を行う一方、自身も韓国農業資材を輸入するビジネスを準備中。HP:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
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    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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