ハンドメイド専門のマーケットプレイス「Creema」、農産物の取り扱いを本格スタート

日本最大級のハンドメイドマーケットプレイス「Creema(クリーマ)」を運営する株式会社クリーマは、2020年7月にオープンしたフードカテゴリーで農産物の取り扱いを本格的にスタートした。

「Creema」での農産物の取り扱いは、未だ収束しない新型コロナウイルス感染拡大の影響を受ける農業生産者に新たなEC販路を提供するものという。フードカテゴリーに新設されたサブカテゴリーでは、生産者のこだわりと想いがつまった旬の野菜や果物など400点以上の農産物が販売されている。


生産者とのコミュニケーションが楽しめる農産物のマーケットプレイス


Creemaは、ハンドメイド製品やクラフト作品の創作活動に取り組む全国のクリエイターが制作したオリジナル作品をオンラインで直接購入できるCtoCマーケットプレイス。サイトに登録する約20万人のクリエイターが制作した1000万点以上のオリジナル作品を販売している。

Creemaのフードカテゴリーに追加されたサブカテゴリーは、「野菜」、「米・米粉・餅・穀類」、「果物(フルーツ)」の3つ。
食べ頃の相談やイチ押しのレシピなど生産者とのコミュニケーションを楽しみながら、自然栽培の農産物や希少な農産物等をオンラインで直接購入できるのが特徴という。

Creemaに出店する主な農業生産者は以下の通り。

まえむき。FARM&SHOP
生産者自身が美味しいと思った伝統野菜や在来野菜、固定種の野菜のみを栽培。
無農薬・無肥料の自然農法に取り組む。


輪玉祥代
紀州の温暖な気候と適度な降雨、黒潮から吹く潮風に恵まれた和歌山県で「温州みかん」を生産・販売。
凝縮された甘味と酸味が特長。


プランターファーム
「農薬を一切使わない農業」をモットーに瀬戸内でバナナ生産に取り組む。
バナナの皮に渋みが少なく皮ごと食べられるのが特長。


OMDアグリ
生食できる新鮮なレモングラスを生産する。
輸入の冷凍品が多い中、香りや食味に妥協せず野菜の特徴を優先して栽培している。


藤本農園
ブロッコリー、スイートコーン、白ネギ等を慣行農法で栽培。
少量多品目栽培を主に無農薬・無肥料の野菜作りに挑戦している。


kuriyama.negoroichi
北海道栗山町の野菜直売所。
地元産野菜の販売に加えハンドメイド作家の作品も展示販売している。


小林きのこ園
きのこの本場といわれる信州中野のきのこ園。
55年の歴史で培った確かな技術で品質の高いキノコを栽培する。品評会でも数々の賞を受賞。


輝らり果樹園
夫婦2人で果樹園を経営する愛媛県の果樹農家。
「豊かな四季の恵みを全国の消費者に味わってほしい」という想いのもと果樹生産に取り組む。


新型コロナウイルス感染症は未だ収束の気配すら見せておらず、現在も第3波とよばれる感染拡大が続く状況にある。
同社は、国内最大級の事業規模を誇るハンドメイド専門のマーケットプレイスを通じて、在庫滞留や売上減少等の課題を抱える農業生産者に新たな販路を提供したい考えだ。


ハンドメイドマーケットプレイス「Creema(クリーマ)」
https://www.creema.jp/
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
  5. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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