北海道大学と5企業、イコールパートナーシップによる産学協働研究

国立大学北海道大学と株式会社シーズ・ラボ、アイ・システム株式会社、株式会社セラフ、フュージョン株式会社、株式会社ユニリタの5企業は、2019年4月1日に、北海道大学産学・地域協働推進機構に産業創出部門(先進ITプロトタイプ研究部門)を設置した。大学・企業におけるIT分野の研究シーズを短期間で社会実装するプロトタイプ開発の場の創出を目的として取り組む。


近年、IT、特にIoTビッグデータ、AIを活用した地域経済の活性化が期待されているが、大学での研究シーズと社会が求める具体的なサービスには大きな隔たりがある。

先進ITプロトタイプ研究部門では、そのギャップを埋め、ITの社会実装を加速することを目的として、大学と企業コンソーシアムが連携して、IT分野のプロトタイプ開発を短期間で行う産学協働組織を発足するもの。

共同研究のメリットとしては、コンピュータグラフィクス、IoT、組み込みシステム開発などの研究実績を有する北海道大学情報科学研究院と、IT分野の機器開発やサービス提供などで実績のあるアイ・システム、シーズ・ラボ、セラフ、フュージョン、ユニリタとの協業により、以下のようなさまざまな研究開発を加速させることができるという。

  1. 異なった研究組織の協業から生み出される斬新なIT応用システムの開発、応用分野の探索が可能。
  2. 北海道大学の研究開発用機器、情報環境を活用した高機能機器、ソフトウェアの試作開発が可能。
  3. FMI国際拠点の協業支援環境を活用したオープンイノベーションの促進。

概要
共同研究テーマ:「ITシーズ技術を社会実装するためのプロトタイプ開発」「IoT技術の農業、観光、食分野への応用研究」
設置場所:フード&メディカルイノベーション(FMI)国際拠点
参画部局:北海道大学 情報科学研究院
設置部局:産学・地域協働推進機構
期間:2019年4月1日より2年間

<参考URL>
北海道大学 産学・地域協働推進機構

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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、九州某県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方で、韓国語を独学で習得する(韓国語能力試験6級取得)。2023年に独立し、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサル等を行う一方、自身も韓国農業資材を輸入するビジネスを準備中。HP:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
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    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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