農業チャットツール「FarmChat」が経営管理クラウドサービス「RightARM」と連携

農業チャットツール「FarmChat(ファームチャット)」を提供する株式会社ファーム・アライアンス・マネジメントは、テラスマイル株式会社が提供する農業経営管理サービス「RightARM(ライトアーム)」と連携した新たなサービスを開始した。


「FarmChat」は、 農業関係者向けに特化したビジネスチャットツール。電話やFAXを主体に行われてきた関係者間のコミュニケーションを効率化できるほか、農業生産に必要な情報を検索する機能やJA・生産者の要望に応じたデータ連携機能も備える。

「RightARM」は、農林水産省が2017年に実施した「人工知能未来農業創造プロジェクト」を通じて開発された農業用の情報基盤。日射量や温度、湿度など各種データを組み合わせた要因分析等を実施し、作付けから出荷までの計画などを的確に判断することができる。

気象情報や農作物の市況価格情報をチャットで配信


今回開始されたサービスは、「RightARM」が提供する各種データの分析結果を「FarmChat」で受け取れるサービス。利用者は、日射量や温度、湿度、農作物の市況など農業経営に必要な情報をチャットを通じてリアルタイムに知ることができる。

RightARMからの分析データをFarmChat上で表示 ※FarmChat画面キャプチャ

農業情報のデジタル化を推進し営農をサポート

日本の農業現場では、ICTを活用した先端技術の導入が進んでいる一方で、目的ごとに違うシステムを導入する必要があることから、農業者の新たな負担が指摘されている。

また、システムに蓄積された膨大なデータの活用も進んでおらず、 データの解析には専門家の知見が必要になるなど、現場の農業者やJA指導員が利用できるレベルには至っていない現状もある。

同社は農業生産に係わる他のデータや選果場システム等との連携も進め、紙ベースでやり取りしていた情報をデジタル化することで、農業現場の効率化を実現したい考えだ。


FarmChat(ファームチャット)
https://farm-chat.com/
RightARM(ライトアーム)
https://www.terasuma.jp/business
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
  4. 鈴木かゆ
    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
  5. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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