AGRISTの自動収穫ロボットとNTTドコモ「MIHARAS」で連携・実験開始

自動収穫ロボットの開発を手がけるAGRIST株式会社は、自社開発したAI搭載型の農業用ロボットに、株式会社NTTドコモが提供する農業用IoTセンサー「MIHARAS」を連携し、圃場の生産性向上と見回り省力化を検証する実験を開始した。


AGRISTが開発した農業用ロボットは、ビニールハウス内に吊り下げたワイヤーを空中移動して、搭載カメラが画像認識した農作物(ピーマン)を自動で収穫するもの。

生産性向上と見回りの省力化を検証


NTTドコモが提供するMIHARASは、農業生産に必要な各種データを見える化する農業用のIoTセンサーだ。センサーには水田用、 畑用、 気象用の3つのタイプがあり、パソコンやタブレット、スマートフォン等のデバイスを使用して収集したデータを閲覧することができる。

MIHARAS システム概要図
実験では、収穫ロボットが蓄積した画像データや収穫データとMIHARASが収集したデータを連携。圃場全体を見える化することで、生産性の向上と見回りの省力化を検証していく。最終的には、スマートフォン等の端末を使用して収穫ロボットの稼働状況を確認できる機能を実装したい考えだ。



AGRIST株式会社
https://agrist.com/
農業用IoTセンサーMIHARAS
https://www.nttdocomo.co.jp/biz/service/miharas/
SHARE

最新の記事をFacebook・メールで
簡単に読むことが出来ます。

RANKING

WRITER LIST

  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、九州某県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方で、韓国語を独学で習得する(韓国語能力試験6級取得)。2023年に独立し、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサル等を行う一方、自身も韓国農業資材を輸入するビジネスを準備中。HP:https://sinkankokunogyo.blog/
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
パックごはん定期便