16Lの大規模農家向け農薬散布用ドローン「ヘリオスアグリ16」が発売

産業用ドローンの開発・製造・販売を手がける東京ドローンプラス株式会社は、業界最大積載量を誇る大規模農家向けの農薬散布専用ドローン「ヘリオスアグリ16」を発売した。

ヘリオスアグリ16
「ヘリオスアグリシリーズ」は、東京ドローンプラスが提供する農薬散布専用のドローンで、これまで「ヘリオスアグリ5」、「ヘリオスアグリ10」の2機種が発売されている。

「ヘリオスアグリシリーズ」最上位機種


今回発売した「ヘリオスアグリ16」は、16Lの農薬タンクを搭載したヘリオスアグリシリーズ最上位の機種である。

特長は以下の3つだ。

ヘリオスアグリ16の特長

  1. 1回のフライトで16リットルの液剤を2ヘクタールに散布できる。
  2. 6枚羽形式と大容量バッテリーで長時間の安定飛行。
  3. 経験豊かな講師による現地でのマンツーマン講習の実施。

ヘリオスアグリ16 参考動画


農業人口の減少や農業者の高齢化等の課題を抱える日本農業の課題のひとつに、 農薬散布作業の負担増・高コスト化がある。同社は、価格面や性能面、 安定したサポート体制の構築など、農家のニーズに寄り添った機体になるよう改良を重ね、2018年より開発を進めていた「ヘリオスアグリ16」をリリース。

希望者にはデモ実演を実施するなど、生産者の声を基にさらなる改良を目指す考えを示している。

製品情報


農薬散布ドローン ヘリオスアグリ16


機体
全幅:1800mm(折りたたみ時 900mm)
全長:1800mm
全高: 600mm
材質:カーボン
重量:15.3kg
モーター:120KV brushless motors
プロペラ:32inch
ESC:80A
フライトコントローラー:JIYI K++
バッテリー: LiPo 6セルバッテリー×2個(22000mAh)

飛行スペック
最大飛行時間:19分(16リットル散布時 13分)
飛行モード:GPS・ATTI・ABモード
送信機メーカー形式: Skydroid T12
仕様周波数帯:2.4GHz
飛行制限距離:200m
飛行制限高度:30m
緊急時対応:緊急停止コマンド搭載

液剤散布装置
最大積載重量:16kg
タンク容量:16リットル
タンク材質:ポリエチレン
最大吐出量:毎分0.8リットル
吐出幅:7000mm(3m上昇時) 
ノズル個数:液剤対応(4個)


東京ドローンプラス株式会社
https://tdplus.jp/
ヘリオスアグリ16 製品紹介ページ
https://tdplus.jp/agricultural-drone/heliosagri16/
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
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    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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