農業ベンチャーのレグミン、「NVIDIA Inception Program」のパートナー企業に認定

自律走行型ロボットを活用して農業の効率化を目指す株式会社レグミンは、GPUディープラーニング プラットフォームを提供しているAIコンピューティングカンパニーであるNVIDIA CorporationのAIスタートアップ支援プログラム「NVIDIA Inception Program」のパートナー企業に認定された。


レグミンは、葉物野菜の播種(種まき)から収穫までの作業を自動化するロボットを開発している農業ベンチャー。AI による画像解析で野菜の成長度合の把握や虫食い・病気の早期検知といった品質管理も行う。1月にはインキュベイトファンドを引受先とする1億円の第三者割当増資を実施している。

今回の「NVIDIA Inception Program」の認定により、レグミンはNVIDIAの最新GPUハードウェアの利用やNVIDIAからの技術支援等を受け、AI技術の研究開発の推進を目指す。


NVIDIAはPC向けのGPU(グラフィックス・プロセッサー・ユニット)や付随するグラフィックスソフトウェアの会社として有名だが、近年、CPUだけでなくGPUも併用することで、従来よりもはるかに効率的な演算が可能となり、AIなどのディープラーニング技術の分野に注力。2018年12月にはヤマハ発動機との協業が発表され、自律走行型ロボット開発などでの連携も発表されている。

なかでも「NVIDIA Inception Program」は、人工知能(AI)やデータサイエンスの進歩に伴い業界に革命を起こそうとしているスタートアップ企業を養成することを目的としたプログラム。Inceptionは、仮想インキュベータープログラムとして設計されており、製品開発、プロトタイピング、および導入の段階でクリティカルな状態にいるメンバーを支援する。これには、ハードウェア付与やマーケティングサポートからディープラーニングエキスパートとのトレーニングに至るまで現行のメリットのカスタムセットが含まれている。

<参考URL>
株式会社レグミン
NVIDIA Inception Program

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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
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    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、九州某県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方で、韓国語を独学で習得する(韓国語能力試験6級取得)。2023年に独立し、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサル等を行う一方、自身も韓国農業資材を輸入するビジネスを準備中。HP:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
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    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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