AGRIST、ピーマン自動収穫ロボット「L」に最適化したハウスを一般公開

AGRIST株式会社は、ピーマンの収穫作業の省力化を実現する自動収穫ロボット「L」用に最適化したビニールハウスの一般公開を開始した。


このビニールハウスは、同社のアドバイザーである農家の福山氏が立案した農業用ロボット向けの栽培施設で、導入を検討する農家・農業法人向けの内覧会を毎月第2・第4水曜日の午後1時半から実施している。(事前予定制)
同社は、このビニールハウスの運用を通じて、ロボット改良のスピードアップやロボットを導入した新しい栽培方法の研究、周年栽培による高収益化に役立てたい考えだ。

ピーマンの自動収穫ロボット「L」


「L」は、同社が本社を置く宮崎県新富町の農家の声を反映して開発したピーマン専用の自動収穫ロボットである。
収穫の精度は、ピーマンの肩から出る果柄の長さが0.5mm以下かつ実が傷つかない状態で収穫できるレベルを達成。180度の方向転換が可能な本体と改良した収穫ハンドを使用して1個のピーマンを28秒で収穫する。

1回の充電で稼働できる時間は4時間で交換バッテリーを用意すれば1日8時間の稼働が可能。
総重量は16kgでピーマンの樹木の傷を防ぐカバーも取り付けられている。


主な特長は以下の3つ。
1.吊り下げ式移動
ハウス内に設置したワイヤーを移動する仕組みになっているため、ぬかるみや落ち葉など障害物の影響を受けない。
2.独自の収穫ハンド
独自の収穫ハンドを使用して、収穫後に行われているピーマンの余分な茎を切り取る作業を収穫作業と同時に実行する。
3.データ収集
ピーマンの生育状況を撮影した画像データを収集・蓄積してAIがデータを分析。
2022年3月には、病害への警告や収穫量の予測等を行うサービスの提供が予定されている。
同社は、今回の公開に合わせ、ピーマンの自動収穫ロボット「L」の予約受付をホームページで開始している。

製品概要


ピーマンの自動収穫ロボット「L」
規格:106cm×76cm×29cm
重量:16kg
稼働時間:4時間(充電1回分)
導入費用:150万円(3年間のレンタル契約を予定)
手数料金:ロボット収穫分売上の10%
利用開始:2022年10月から順次納入予定


AGRIST株式会社
https://agrist.com/
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
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    さとうまちこ
    宮城県の南の方で小さな兼業農家をしています。りんご農家からお米と野菜を作る農家へ嫁いで30余年。これまで「お手伝い」気分での農業を義母の病気を機に有機農業に挑戦すべく一念発起!調理職に長く携わってきた経験と知識、薬膳アドバイザー・食育インストラクターの資格を活かして安心安全な食材を家族へ、そして消費者様に届けられるよう日々奮闘中です。
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    北島芙有子
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    川島礼二郎
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    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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