エイチ・アイ・エス、AI技術を利用したミニトマト栽培の実証実験を開始

株式会社エイチ・アイ・エスは、埼玉県蓮田市で「アイリッチ農法」と呼ばれる栽培技法を使用したミニトマト栽培の実証実験を2021年12月から開始する。


エイチ・アイ・エスは、国内外を対象にした旅行事業を展開する企業。農業分野では、最新技術とデータを活用した持続可能な農業生産に向けた「HIS農業プロジェクト」を展開している。

ミニトマト「プチぷよ」を栽培


「アイリッチ農法」は、株式会社プラントライフシステムズと東京大学が共同で開発した新しい栽培技法。サンゴ砂を使用したアルカリ培地と養液を組み合わせたAIセンサーシステムを用いることで、農作物の力を最大限に発揮させるためのスイッチを遺伝子に与え栄養価と糖度の高いトマトを安定的に作ることが可能だという。

実証実験では、協力企業である株式会社ヨシダの技術検証支援の下、 総面積約600坪の栽培施設を利用してリコピンやGABAなど健康成分を豊富に含んだミニトマト「プチぷよ」を栽培。収穫予定は2022年2月中旬頃で、ECサイトでの販売も予定している。

実証実験で栽培するミニトマト「プチぷよ」
同社は今回の実証実験で得た成果を基に、取り扱い品目の規模拡大を目指す方針を固めている。


HIS農業プロジェクト
https://www.his.co.jp/project/farmers/
株式会社プラントライフシステムズ
https://plantlife.jp/
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、九州某県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方で、韓国語を独学で習得する(韓国語能力試験6級取得)。2023年に独立し、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサル等を行う一方、自身も韓国農業資材を輸入するビジネスを準備中。HP:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
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    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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