東京五輪に東京の野菜を! 東京野菜普及協会 GAP認証取得を目指す

一般社団法人東京野菜普及協会(代表:本多諭氏・関口俊一氏)は、JGAP団体認証の取得を目指し、第1回の講習会を行った。今回の取り組みは2020年の東京オリンピックに向けて東京産の農産物を供給することを目標としている。

東京オリンピックで東京の農業を元気に

東京での農業は都市部で営まれているという点に関心が集まりながらも、後継者問題などから生産者戸数が徐々に減少を続けているのが現状だ。そのため近年、農業の在り方を根本的に考える必要性が高まっている。今回の認証取得も東京で行われる世界的イベントであるオリンピックに地元産の農産物を届けることにより、東京における農業の認知を拡充させるのが狙いだ。東京都内の生産者が団体でJGAPの取得を目指すのは今回が初となる。
講習会の様子

一般社団法人東京野菜普及協会は東京都内の生産者と東京都中央卸売市場・大田市場の仲卸 株式会社大治(代表:本多諭氏)とが、東京の農産物の流通の拡大とPRのために設立した生産者団体である。

今回は一般社団法人東京野菜普及協会に参加する生産者のうち、GAP認証に取り組む生産者27農家と株式会社大治を事務局として加え「東京野菜GAPチーム」を組織した。その体制のもと2020年のオリンピックに向けて、団体としての管理体制・各生産者の圃場の整備を行い、2020年2月までの認証取得を目指して全27回の講習を実施する予定となっている。

また、現在個人でGAP認証を取得している都内生産者とも協力し、オリンピックで東京の農産物が食材として使用されるよう取り組みを進めていく考えだ。

<参考URL>
東京野菜普及協会
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  1. 加藤拓
    加藤拓
    筑波大学大学院生命環境科学研究科にて博士課程を修了。在学時、火山噴火後に徐々に森が形成されていくにつれて土壌がどうやってできてくるのかについて研究し、修了後は茨城県農業総合センター農業研究所、帯広畜産大学での研究を経て、神戸大学、東京農業大学へ。農業を行う上で土壌をいかに科学的根拠に基づいて持続的に利用できるかに関心を持って研究を行っている。
  2. 槇 紗加
    槇 紗加
    1998年生まれ。日本女子大卒。レモン農家になるため、大学卒業直前に小田原に移住し修行を始める。在学中は、食べチョクなど数社でマーケティングや営業を経験。その経験を活かして、農園のHPを作ったりオンライン販売を強化したりしています。将来は、レモンサワー農園を開きたい。
  3. 沖貴雄
    沖貴雄
    1991年広島県安芸太田町生まれ。広島県立農業技術大学校卒業後、県内外の農家にて研修を受ける。2014年に安芸太田町で就農し2018年から合同会社穴ファームOKIを経営。ほうれんそうを主軸にスイートコーン、白菜、キャベツを生産。記録を分析し効率の良い経営を模索中。食卓にわくわくを地域にウハウハを目指し明るい農園をつくりたい。
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    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  5. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
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