オプティムと兵庫県丹波県民局、スマート農業で特産の「丹波黒」や「山の芋」の生産力を強化

株式会社オプティムは、兵庫県丹波県民局丹波農林振興事務所・丹波農業改良普及センター、兵庫県立農林水産技術総合センター企画調整・経営支援部と、丹波黒 大豆・枝豆(以下、丹波黒)、山の芋などの特産物の生産力強化を加速化するべく、AIやドローンをはじめとするスマート農業ソリューションを活用した研究開発および実証実験を共同で実施すると発表した。

「丹波黒 大豆・枝豆」、「山の芋」のイメージ

兵庫県丹波地域(丹波篠山市)で取り組む共同事業は以下のようなスマート農業の実証となる。

1. 病害虫検知技術にかかる研究開発・実証

丹波黒大豆における検知可能病害虫の拡充、及び新規作物として山の芋における葉渋病などの病害発生状況のAI(人工知能)による早期検知手法の確立を目指します。

2. ドローンによるピンポイント農薬散布テクノロジーを組み合わせた病害虫防除体系の構築
丹波黒、山の芋における最適な農薬散布手法等を検証し、防除体系の構築を目指します。

共同事業における役割としては、兵庫県丹波県民局丹波農林振興事務所・丹波農業改良普及センターが、共同事業に参画する経営体に対する農業技術および財政支援を担う。兵庫県立農林水産技術総合センター企画調整・経営支援部は、農業改良普及センターと連携した病害虫防除に関する技術助言を行う。そして、オプティムは、参加する経営体に対してドローン、AIを用いた病害虫発生検知技術及びピンポイント農薬散布テクノロジーの提供する。

オプティムは丹波地域において、2018年度から「スマートアグリフードプロジェクト」の取り組みを進めており、兵庫県丹波篠山市でのピンポイント農薬散布テクノロジーを用いた「丹波黒 大豆・枝豆」の栽培に成功している。今回の共同事業により、ピンポイント散布テクノロジーを適用する作物および検知病害虫を新たに追加し、兵庫県丹波地域における特産物の生産力強化に貢献していく。

「ピンポイント農薬散布」実施イメージ

<参考URL>
スマート農業アライアンス
スマートアグリフードプロジェクト
ピンポイント農薬散布テクノロジー

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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
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    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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