farmo、離れた農地などの撮影にネット環境不要のリモートカメラを開発

IoTで農業課題に取り組む株式会社farmoは、離れた農地や河川などインターネット環境が無い場所でもリモートで撮影できるカメラ「フィールドショット」を開発した。

販売予定価格は7万9200円(税込)で、1年間の無料補償が付いている。初年度は1000台の販売を予定、2023年11月中旬に発売を開始する。

現場に設置しているイメージ

手持ちのスマートフォンを利用して遠隔から撮影


日本の営農指導の現場では、営農指導担当者が離れた畑の生育状況を確認しながら指導を行っている。しかし、実際の現場に行かないと生育状況がわからないことから、労働力の面で大きな課題になっていた。

また、近年の気候変動の影響により災害級の大雨が増えていることから、危険な状況下で街に流れる河川を管理をしている担当者が、地域に複数ある水門を確認するという作業負担を軽減する新たな技術の開発が求められていた。

今回、同社が開発した「フィールドショット」は、GPSを搭載したソーラーパネル一体型のコンパクトなリモートカメラ。

同社独自の通信インフラである「ファーモアンテナ」に対応しているため、Wi-Fiなどのネット環境も要らず、製品が届いたらすぐに利用できる。手持ちのスマートフォンを利用して遠隔からカメラのシャッターを押せば、任意のタイミングで写真を撮影することが可能だ。

監視したい場所に支柱を挿して設置するバッテリー内蔵型の設計になっているため、電池を交換しに行く必要も無い。

データ保存の容量は最大100MBで、クラウド使用料などの月額料金は発生しないが、容量を増やしたい場合は100MBごとに課金する必要があるとのこと。

データが見られる仕組み

全国に設置されているファーモアンテナの状況


株式会社farmo
https://farmo.co.jp/
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. さとうまちこ
    さとうまちこ
    宮城県の南の方で小さな兼業農家をしています。りんご農家からお米と野菜を作る農家へ嫁いで30余年。これまで「お手伝い」気分での農業を義母の病気を機に有機農業に挑戦すべく一念発起!調理職に長く携わってきた経験と知識、薬膳アドバイザー・食育インストラクターの資格を活かして安心安全な食材を家族へ、そして消費者様に届けられるよう日々奮闘中です。
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    北島芙有子
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    川島礼二郎
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    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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