常識を覆す10人の農業イノベーターたちが登場 新書「農業新時代 ネクストファーマーズの挑戦」発売

文藝春秋は文春新書にて、「農業新時代 ネクストファーマーズの挑戦」を10月18日に発売した。価格は800円(税抜)。



News Picksでも大反響を受けた記事を書籍化


3K、高齢化など衰退産業の代名詞のようにみなされてきた日本の農業だが、就業人口はこの20年で半減、耕作放棄地も40万ヘクタールを超えている。

そんななかで、希少で高品質な産品に特化し、トップブランドを作り上げたり、最新テクノロジーを導入したり、大規模な「植物工場」を立ち上げたり、といったこれまでの常識を覆すやり方で成功をおさめているイノベーターたちの農業が、「未来産業」として注目されている。本書では、そうした新しいリーダーたちを取り上げ、新ビジネスとしての農業を紹介する。

著者の川内イオは、海外移住経験を経てビジネス誌編集部などで勤務後、「規格外の稀な人」を追う「稀人ハンター」として多数のメディアに寄稿。本書はそんな川内が出会った「これまでにない取り組みによって農業界に新風を吹き込んでいる10人」だ。

スマート農業の分野からは、農業の栽培状況などを見える化できる「フィールドサーバ」を生んだ、ベジタリア株式会社の小池氏が紹介されており、他にも、ニューヨーク勤務から就農し、世界一のピーナッツバターを目指す「杉山ナッツ」の杉山孝尚氏や、東大卒の畑に入らないマネージャーとしてクラウドファンディングでも有名になった阿部梨園の佐川友彦氏など、興味深い事例が多数登場する。

仕事も人も面白い! 常識を覆す「ネクストファーマー」たち
・元エリート会計士が作る「究極のピーナッツバター」
・東大卒「畑に入らないマネージャー」が推進する500のカイゼン
・世界の一流シェフを魅了する「ハーブ農園」
・京都の自動化レタス工場が世界を席巻する日
・アマゾンより早い野菜流通革命
・女性「未利用資源オタク」が切り開く新エコシステム
ITのパイオニアが挑む「日本農業を知的産業に」
・悪臭の出ないスーパー堆肥が農業を変える
・毎年完売する100グラム1万円の茶葉の秘密
・岡山の鬼才が生んだ奇跡の国産バナナ

目次

第一章 イノベーターたちの登場
・「世界一の落花生」で作る究極のピーナッツバター」
・4年で500のカイゼン 東大卒「畑に入らないマネージャー」
・世界のスターシェフを魅了するハーブ農園

第二章 生産・流通のシフトチェンジ
・世界が注目する京都のレタス工場
・農業界に新しいインフラを! 元金融マンが始める流通革命
・化粧品、卵、アロマ……休耕田から広がるエコシステム

第三章 常識を超えるスーパー技術
・ITのパイオニアが挑む「植物科学×テクノロジー」
・スーパー堆肥が農業を変える
・毎年完売! 100グラム1万円の茶葉
・岡山の鬼才が生んだ奇跡の国産バナナ

『農業新時代 ネクストファーマーズの挑戦』
著者:川内イオ
定価:本体800円+税
発売日:2019年10月18日(金)
判型:新書判/208ページ
電子版:あり
ISBN:978-4-16-661236-9
発行所:文藝春秋


<参考URL>
農業新時代 ネクストファーマーズの挑戦|文藝春秋BOOKS

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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. さとうまちこ
    さとうまちこ
    宮城県の南の方で小さな兼業農家をしています。りんご農家からお米と野菜を作る農家へ嫁いで30余年。これまで「お手伝い」気分での農業を義母の病気を機に有機農業に挑戦すべく一念発起!調理職に長く携わってきた経験と知識、薬膳アドバイザー・食育インストラクターの資格を活かして安心安全な食材を家族へ、そして消費者様に届けられるよう日々奮闘中です。
  3. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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