残留農薬「不検出」の2019年度産新米「スマート米2020」、7品種に拡大して販売開始

株式会社オプティムは、「スマート農業アライアンス」の取り組みの一つである、「スマートアグリフードプロジェクト」の成果として、「スマート米2020」(2019年度産新米)を、オプティムが運営するオンラインストア「スマートアグリフード」や、「Amazon」にて販売開始した。「スマート米2020」では、栽培生産者・品種ごとに第三者機関にて残留農薬検査を実施し、検査にて残留農薬が「不検出」と証明されたお米を出荷する。


「スマート米」とは、「スマート農業アライアンス」の取り組みの一つ、「スマートアグリフードプロジェクト」においてAIやドローンを使い、農薬使用量を抑えて育てられた米のこと。今回栽培された「スマート米」は、佐賀県、福岡県、大分県、青森県、新潟県にて「スマートアグリフードプロジェクト」に参加している生産者が管理する契約水田にて栽培を実施し、オプティムが特許を保有する「ピンポイント農薬散布・施肥テクノロジー」を用いることで、農薬使用を抑えた栽培方法を実現した。

「ピンポイント農薬散布・施肥テクノロジー」とは、生育管理にドローンを活用し、AIによって病害虫が検知された箇所のみにドローンを用いて、ピンポイントで農薬散布、また作物の葉色を診断することで追肥が必要な箇所を特定し、ドローンを用いて局所施肥を行う技術だ。

そんなスマート農業ソリューションを用いて栽培された「スマート米2020」は、2018年度産で販売した「さがびより」「にこまる」「ヒノヒカリ」「まっしぐら」の品種に加え、新たに「夢しずく」「つがるロマン」「コシヒカリ」の3品種を加えた合計7品種にラインナップを増加。販売価格は、白米、玄米無洗米玄米は各品種共通で2kgが2916円、5kgが6048円(いずれも税込)。11月はキャンペーン期間で2kgが1980円、5kgが3980円(いずれも税込)にて販売される。

「スマート米2020」品種
  • 佐賀県産「さがびより」
  • 大分県産「にこまる」
  • 福岡県産、佐賀県産「ヒノヒカリ」
  • 青森県産「まっしぐら」
  • 佐賀県産「夢しずく」(2019年産より新発売)
  • 青森県産「つがるロマン」(2019年産より新発売)
  • 新潟県魚沼産「コシヒカリ」

<参考URL>
「スマートアグリフード(愛称:スマ直)」Webサイト
Amazon「スマート米」販売ページ
ピンポイント農薬散布・施肥テクノロジー
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. さとうまちこ
    さとうまちこ
    宮城県の南の方で小さな兼業農家をしています。りんご農家からお米と野菜を作る農家へ嫁いで30余年。これまで「お手伝い」気分での農業を義母の病気を機に有機農業に挑戦すべく一念発起!調理職に長く携わってきた経験と知識、薬膳アドバイザー・食育インストラクターの資格を活かして安心安全な食材を家族へ、そして消費者様に届けられるよう日々奮闘中です。
  3. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
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    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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