玄米をよく研いだほうがいいのはなぜ? 研がないで炊飯する方法は?

料理研究家でごはんソムリエの秋元です。この連載ではお米をおいしく食べるために“知っておくと役に立つお話”やレシピをお伝えします。

健康志向の高まりとともに玄米食は特別なものではなくなり、パックごはんや無洗米の玄米など新しい商品も年々増えてきています。しかし、商品や炊飯するための道具が充実してきた分、それに合わせた炊飯方法を知っておく必要もあります。

今月は質問されることの多い「玄米の洗い方」についてお伝えしたいと思います。


「玄米はしっかり研ぐ」と言われるのはなぜ?


もみがらを取り除いただけの玄米は表面が硬く、吸水に時間がかかるため、表面を傷つけた方が吸水しやすくなり、炊き上がりもふっくらとします。そのため、「玄米はしっかり研ぐ」と言われることが多いのです。

しかし、力を入れすぎてしまうとお米が割れてしまうこともあるため「手のひらをこすり合わせるように洗う」ことをおすすめします。

「研がない玄米」もあるの?


発芽玄米や玄米の表皮を一部削り取った無洗米の玄米は、加工がされているため洗う必要がありません。

強く研ぐことで水溶性の栄養素が流れてしまう恐れもあるため、気になる場合には、ザルに入れてたっぷりの水にくぐらせる程度で構いません。

玄米の種類や炊飯する道具はどうやって決めたらいい?



「通常の玄米」は、銘柄や産地、農法、生産者にもこだわることができます。しっかり浸水させて、土鍋や無水鍋で炊飯した玄米のプチプチとした歯応えと、噛みしめるほどに感じる甘みは格別ですが、時間は一番かかります。

圧力鍋や炊飯器の玄米モードを使って炊飯した場合には、予め浸水しておく必要がなくなるため手間が1つ減ります。炊き上がりのモチモチ感が強くなるのも特徴です。

普通の炊飯器で手軽に炊きたい! という方には、「発芽玄米」や「無洗米玄米」をおすすめします。洗う必要がなく、炊飯器の白米モードで手軽に炊飯することができます。

そして、それでも時間がない、でも玄米が食べたい! という方には「玄米のパックごはん」。電子レンジで温めるタイプでは通常の玄米の他、手間がかかる「寝かせ玄米」も商品化されています。寝かせ玄米が2分で食べられるなんてビックリです。

ぜひ、ご自身の生活スタイルに合わせて玄米を選んでみてくださいね。



■研がずにおいしいスマート米商品


●白米と同じように炊ける「無洗米玄米」
SMART AGRI FOODから発売しているスマート米無洗米玄米」は、玄米の栄養価はほとんどそのままに、炊飯器の白米モードで炊ける加工玄米です。いつでもふっくらおいしい玄米が炊けるので、忙しい方にもおすすめ。


●レンジでかんたん「国産スマート米 寝かせ玄米ごはん」
SMART AGRI FOODから発売しているパックごはん「国産スマート米 寝かせ玄米ごはん」は、電子レンジで約2分温めるだけでもっちもち食感のおいしい玄米が食べられるレトルトごはんです。

圧力釜で炊き上げた後、3~4日寝かせる「寝かせ玄米(R)」の製法で仕上げているので、玄米特有の食べにくさがありません。お弁当に持っていく方、家族の中で自分だけ玄米を食べるという方にもおすすめです。


「スマート米」とは
全国各地のこだわりの農家さんと共にスマート農業を活用し、農薬の使用量を抑えて育てています。
玄米の状態で第三者機関の検査により「残留農薬不検出」と証明されたお米、農林水産省ガイドライン「節減対象農薬50%以下」のお米、そして「特別栽培米」も選ぶことができ、家族みんなにあんしんなお米です。

お求めはスマート米オンラインショップ SMART AGRI FOOD  からどうぞ。

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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、九州某県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方で、韓国語を独学で習得する(韓国語能力試験6級取得)。2023年に独立し、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサル等を行う一方、自身も韓国農業資材を輸入するビジネスを準備中。HP:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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