ジメジメ梅雨でもさっぱり! 冷たいお粥のススメ「だしかけ冷やし粥」

はじめまして! 24時間お粥のことを考えている人こと、お粥研究家の鈴木かゆです!

ジメジメっとしたこの季節。ついつい冷たい飲み物や刺激的な食べ物で胃腸を酷使しがち。

そんなときにおすすめのさっぱり粥がありまして。その名も「だしかけ冷やし粥」!


お粥にお好みの具材をのせて、濃いめのおだしをかけるだけ。

さっぱりしたものを欲するときや、お酒のシメ、発熱時にもじゅるじゅるっと食べられる、我が家の定番の一皿です。おだしの香りが食欲をかきたてるから、食欲がないときでもぺろっとイケちゃうのです。

そしてそして! このお粥の一番の魅力は、家にあるもので成り立つこと

冷やし中華やそうめんに合う具材、冷蔵庫に眠っていませんか? お粥は「米・水・塩」で作ることもできますし、レトルト粥でもOK。気軽に作れて、ペロッと食べられる「だしかけ冷やし粥」。ぜひお試しください!

おすすめのおだし


おだしは、味噌汁を作るときの倍の濃さ、を目安に。温かくても冷たくてもおいしいです。

顆粒のおだしを溶いたものでもOKですし、鰹や昆布のこだわりのおだしでも。白だしを水で割ったものもお手軽でおすすめです。

おすすめの具材



冷やし中華やそうめんに合う具材、と考えると、具材のイメージが湧きやすいでしょうか。

きゅうり、おくら、かいわれ、とろろ、ハム、サラダチキン、錦糸卵。

青しそ、ねぎ、みょうがなどの薬味。

梅干し、わさび、柚子胡椒、おろし生姜、青のり、ごまなどのちょい足しもオススメ!

これらの具材を冷めた状態のお粥にのせるだけ。たっぷりのおだしをかけて、召し上がれ!



ていねいに盛りつけるも良し、スライサーやピーラーを駆使してワイルドに盛りつけるも良し。


食べている途中で「あれも合うかも、これも合うかも!」と冷蔵庫をガサゴソするのもたのしいですよ。

きほんのお粥の作り方


先ほどご紹介した通り、レトルトのお粥でもできちゃうのですが、せっかくなら生米から作ってみませんか?

難しいイメージのある生米からのお粥ですが、極論「水と米を煮れば粥」。しかも、放置する時間も多いので思ったより手間はかかりません。

1/2合がだいたいお茶碗2杯分。材料は「米・水・塩」の3つです。


<作り方>


1.鍋の温度を上げる

厚手の鍋に米1/2合、水700mlを入れ、中〜強火にかけます。

2.ゆっくりと混ぜる

ふつふつと沸いたら、底にくっついた米粒をはがすようにゆっくりと混ぜます。

3.コトコト煮込む

そして、鍋の表面が波打つ程度の弱火で30分ほどコトコト。鍋にお箸を渡してフタをすると吹きこぼれを防ぐことができます。

4.塩で味つけ

ふたつまみほどの塩で味をととのえて、完成! なのですが……。

<お粥を冷やすときのポイント>


あつあつを冷まして「冷やし」にする場合は、鍋のフタにふきんやキッチンペーパーなどをかませておくのが大事なポイント。温度が下がるときに鍋裏に溜まる水分が、ぽたりぽたりとお粥に落ちると、べちゃ、ぐちゃっと食感が劣化してしまうのです。


先の「だしかけ冷やし粥」は、温度のアレンジも自在。

あつあつのお粥にキンキンのおだしをかけてもおいしいですし、冷めたかな〜ってくらいのお粥にあつあつのおだしをかけてもおいしくて!

おだし、具材、お粥、そして温度。その日その時の気分で、一期一会なお粥をたのしんでみてくださいね。

お粥研究家の鈴木かゆでした!


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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. さとうまちこ
    さとうまちこ
    宮城県の南の方で小さな兼業農家をしています。りんご農家からお米と野菜を作る農家へ嫁いで30余年。これまで「お手伝い」気分での農業を義母の病気を機に有機農業に挑戦すべく一念発起!調理職に長く携わってきた経験と知識、薬膳アドバイザー・食育インストラクターの資格を活かして安心安全な食材を家族へ、そして消費者様に届けられるよう日々奮闘中です。
  3. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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