残留農薬不検出の「まっしぐら」新米の味は?2019年産スマート米の試食レポート

AIやIoTといったスマート農業技術を利用して、減農薬栽培されたお米「スマート米」の2019年産新米の試食会が、株式会社オプティムにて行われた。
オプティムはスマート農業技術を開発し、全国の生産者とともに安心・安全な農作物づくりに取り組んでいる企業だ。

ドローンやAIによる画像解析などの先進技術を利用し、生産者の負担に配慮しながら栽培された、減農薬でおいしいお米「スマート米」。
残留農薬検査もおこなっており、不検出という結果が出ている。


スマート米は、全国の生産者とともに栽培されており、お米の銘柄もいくつも取り揃えている。
今回、試食にできたのは青森県のブランド米「まっしぐら」の新米。

今年のスマート米「まっしぐら」の味はどんなものだろうか。一足先に編集部員が味わってみた。

青森県の生産者による「まっしぐら」はツヤが美しく甘い


この「まっしぐら」は、青森県黒石市で農業法人を営む株式会社アグリーンハートによって栽培された。

アグリーンハートは、水稲主体の農業を営む農業法人で、黒石市内の休耕地だった場所を新たに自然栽培で農地に変えるという活動をしている。


代表の佐藤拓郎さんによると生産地である黒石市は、「青森県で一番の米どころといわれており、南八甲田の裾野に位置する雪解け水がとても豊富な地域です。水がきれいだと土も良くて、どっちも“若い”んですよ。そういう場所で作物を作ると、米も野菜もおいしくできます」とのこと。

豊かな水が育むお米を、先進技術でより安全・安心に栽培したのがこの「まっしぐら」のスマート米だ。

■佐藤さんへの取材記事はこちら
黒石市の雪解け水で作ったスマート米「まっしぐら」【青森県・株式会社アグリーンハート】


青森のブランド米「まっしぐら」は、炊きあがりに適度な弾力があり、粒がしっかりして食べ応えがありながら、さっぱりとしたおいしさが味わえる品種。

今回ふるまわれたお米は、精米したての新米ならではの美しいツヤがあり、味わいも甘みが深く、米のおいしさをしっかり感じられるものとなっていた。

2019年のスマート米は全国の銘柄がラインナップ


スマート米とは、株式会社オプティムが取り組む「スマートアグリフードプロジェクト」の一環で栽培されたお米。AIやドローンを活用して農薬の使用量を格段に抑え、安心・安全な農作物を届ける試み。

全国のこだわりの生産者と協力して生産されており、2019年は九州で「ヒノヒカリ」「さがびより」「にこまる」、青森で「まっしぐら」「つがるロマン」、新潟と長野で「コシヒカリ」の各品種が栽培されている。

残留農薬不検出の安全なスマート米は、玄米でもおいしく安心して食べることができるお米。
今年は、これらの各地域のおいしいお米がラインアップする予定なので、新米の販売を楽しみに待ちたい。

■スマート米公式通販サイト
スマートアグリフード
■Amazonでのスマート米販売ページ
Amazon/スマートアグリフード
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、福岡県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方、韓国語を独学で習得(韓国語能力試験6級)。退職後、2024年3月に玄海農財通商合同会社を設立し代表に就任、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサルティングや韓国農業資材の輸入販売を行っている。会社HP:https://genkai-nozai.com/home/個人のブログ:https://sinkankokunogyo.blog/
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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