地球と宇宙の食の課題解決を目指す「SPACE FOODSPHERE」がカンファレンス開催

一般社団法人SPACE FOODSPHEREは、地球と宇宙の食の課題解決を目指す共創プログラム「SPACE FOODSPHERE」が促進する食の未来構想についてメンバーが語るイベント「SPACE FOODSPHERE Conference 2020」を8月26日に開催。プログラムの更なる促進に向け、新たなメンバーの参画も発表した。



最前線で活躍するメンバーが語った地球と宇宙の食の未来

イベント冒頭には代表理事の小正氏より、2100年までの超長期シナリオやそれを実現するためのバイオスフィア構想、新規参画メンバーなどが発表された他、同法人立ち上げメンバーで新規事業家の守屋氏は同プログラムの新規事業としてのインパクトについて説明。

また、同イベントの後援者である農林水産省から菱沼義久局長が登場し、宇宙における食料生産などについて言及された宇宙基本計画(2020年6月閣議決定)の改定内容や同計画に取り組む意義についてのメッセージが紹介された。

アーカイブ映像 https://youtu.be/W6OGY1VWWQ0


参画メンバーで共創した究極の食のソリューションのイラストに関する説明に加えて、これらのソリューションを実現するための各社の取組み、実スケールの閉鎖環境の構築に向けた取組みの紹介も行われた。

アーカイブ映像 https://youtu.be/AHCMGwVeP_A



パネルディスカッション1.「宇宙×食が人類の宇宙進出、月・火星探査を加速する」

日本最大級の宇宙ビジネスカンファレンスSPACETIDEを主宰する一般社団法人SPACETIDE代表理事兼CEOの石田氏がモデレーターを担当。

JAXA、宇宙ベンチャー、フードテック企業、投資家というそれぞれの視点から、国際宇宙探査における食の役割や日本のポジショニング、宇宙探査における技術利用に向けた研究開発や宇宙実証、バイオスフィア研究所やルールメイキングの必要性などについて語り合った。

アーカイブ映像 https://youtu.be/sadk8TTttfk




パネルディスカッション2.「フードテック×宇宙が、地球課題の解決を加速させる」

日本最大級のフードテックカンファレンスSmart Kitchen Summit Japanを主宰するSPACE FOODSPHERE理事でシグマクシスディレクターの田中氏がモデレーターを務め、フードテックベンチャーや研究者、大手容器メーカーの視点から、宇宙を目指す研究開発や事業開発が地球の課題解決を加速させる旨をそれぞれの視点から語り、有意義なディスカッションが行われた。

アーカイブ映像 https://youtu.be/rfiHvdf_ds4



パネルディスカッション3.「食×宇宙/極限環境から考える、暮らしのQOL」

南極観測隊など1000日間の極地生活の経験を有する極地建築家でSPACE FOODSPHERE理事の村上氏がモデレーターを務め、災害栄養の専門家、料理人、レシピサービス企業という視点から、宇宙における暮らしや、地球上の避難生活やコロナの閉鎖環境の共通点、食による解決方法などについて語り合った。

アーカイブ映像 https://youtu.be/lxjTF0QRUB4


この他、日本の強みである発酵食の宇宙における意義などを語るセッションや、SPACE FOODSPHEREに参画しているベンチャー6社によるピッチも行われ、多種多様な領域の最前線で活動する25名がそれぞれの視点で地球と宇宙の食の未来や産業創出について語り合う場面もみられた。

アーカイブ映像 https://youtu.be/fcPTr_Qk_ws



新たな参画メンバーとなった16の企業


SPACE FOODSPHEREの活動を加速させるため、食品メーカー、飲料メーカー、ゼネコン、プラントエンジニアリング、陸上養殖、ゲノム編集、人工土壌、レシピサービス、パーソナライズ、AIなど、様々な領域からトップクラスの技術や知見を保有した企業、研究者、有識者や自治体が新たに参画。今後も参画メンバーを国内外から募り、活動を拡大していくという。

SPACE FOODSPHEREの全参画メンバー(2020年9月1日時点)


株式会社ispace https://ispace-inc.com/jpn/
味の素株式会社 https://www.ajinomoto.co.jp/ 
inaho株式会社 https://inaho.co/
株式会社イノカ https://corp.innoqua.jp/
インテグリカルチャー株式会社 https://integriculture.jp/
WOTA株式会社 https://wota.co.jp/
宇宙技術開発株式会社 https://www.sed.co.jp/
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA) https://www.jaxa.jp/
宇宙システム開発株式会社 http://www.space-sd.co.jp/
株式会社NTTデータ https://www.nttdata.com/jp/ja/ 
株式会社FRDジャパン https://www.frd-j.com/ 
株式会社エムエスディ https://msd1996.jp/ 
大分県 https://www.pref.oita.jp/ 
OPEN MEALS http://www.open-meals.com/
キユーピー株式会社 https://www.kewpie.com/
クックパッド株式会社 https://info.cookpad.com/ 
サッポロビール株式会社 https://www.sapporobeer.jp/ 
株式会社シグマクシス https://www.sigmaxyz.com/
清水建設株式会社 https://www.shimz.co.jp/ 
Space BD株式会社 https://space-bd.com/
ソニーコンピュータサイエンス研究所(Sony CSL) https://www.sonycsl.co.jp/
高砂電気工業株式会社 https://takasago-elec.co.jp/
辻調理師専門学校 https://www.tsuji.ac.jp/
株式会社電通 http://www.dentsu.co.jp/
東京理科大学スペースコロニーセンター https://www.tus.ac.jp/rcsc/
東洋製罐グループホールディングス株式会社 https://www.tskg-hd.com/
徳島大学宇宙食品産業・栄養学研究センター https://tokushima-isn.jimdofree.com/
株式会社TOWING https://towing.co.jp/ 
日清食品ホールディングス株式会社 https://www.nissin.com/jp/about/nissinfoods-holdings/
日本コカ・コーラ株式会社 https://www.cocacola.co.jp/ 
ハウス食品グループ本社株式会社 https://housefoods-group.com/
特定非営利活動法人フィールドアシスタント https://www.fieldassistant.org/
株式会社プランテックス http://www.plantx.co.jp/
三井不動産株式会社 https://www.mitsuifudosan.co.jp/
株式会社ムスカ https://musca.info/
株式会社メルティンMMI https://www.meltin.jp/
ヤンマーホールディングス株式会社 https://www.yanmar.com/jp/ 
株式会社ユーグレナ https://www.euglena.jp/
横河電機株式会社 https://www.yokogawa.co.jp/ 
リアルテックホールディングス株式会社 https://www.realtech.holdings/
リージョナルフィッシュ株式会社 https://regional.fish/ 
株式会社ルナロボティクス http://www.lunarobotics.tech
株式会社ワンテーブル https://www.onetable.jp/



SPACE FOODSPHERE
https://spacefoodsphere.jp/
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、九州某県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方で、韓国語を独学で習得する(韓国語能力試験6級取得)。2023年に独立し、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサル等を行う一方、自身も韓国農業資材を輸入するビジネスを準備中。HP:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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