農業経営支援アプリ「Agrion施設園芸」が6月1日リリース

農業経営支援サービス「Agrion」を提供するライブリッツ株式会社は、ハウス栽培植物工場など施設園芸向けに開発した「Agrion施設園芸」を2021年6月1日にリリースする。料金は初期費用20万円(初年度基本料含む)、月額3500円から(5ユーザー)。

これに先立ち、要望や意見をサービスに反映するための初期ユーザーの募集も行っている。


施設内の作業状況をリアルタイムで把握


「Agrion施設園芸」は、セミクローズド型の温室をアジアで初めて導入した有限会社アグリマインドの協力を得て開発された施設園芸向けのクラウドサービス。

施設内の作業状況をリアルタイムに確認し、作業予定の策定や作業実績の集計・分析を実施する機能に加え、勤怠管理や給与計算、人事評価など労務管理に関連する機能を備える。

アグリマインドや複数の農家で実施した実証実験では、作業記録の効率が最大で12%向上。作業記録を転記する時間も、週に10時間程度減らすことに成功した。

同社が掲げる「Agrion施設園芸」を利用するメリットは以下の3つ。

Agrion施設園芸を利用するメリット

1.ハウス内進捗の見える化
「誰が担当して、どこまで作業したか」をマップ上にリアルタイムで表示。
作業別の進捗がひと目で把握できる。

2.作業履歴をクラウドで一元管理
作業記録をタブレットで入力することで施設全体の作業をクラウドで一元管理。
農業日誌を施設内外に分けたり、転記したりする必要がない。

3.管理者の業務負担を削減
作業記録を参考に成果や勤務時間を自動で計算。
給与計算や人事評価などの労務管理にも利用できる。

今後は、スマートウォッチなど最新のIoTデバイスと連携して、作業記録や労務管理の簡素化、健康管理機能の追加を予定しているほか、病害虫管理および収穫予測など農家の収益向上につながる機能の開発を目指す方針だ。


Agrion施設園芸
https://www.agri-on.com/plant
ライブリッツ株式会社
https://www.laiblitz.co.jp/
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
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    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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