「ひろしま型スマート農業プロジェクト」の実証プロジェクトが決定

広島県が収益性の高い農業経営モデルの確立を目指して取り組む「ひろしま型スマート農業プロジェクト(ひろしまseed box)」において、実施する実証プロジェクトが決定した。

広島県は、AI、IoT、ロボットなど最新のテクノロジーを活用した実証実験を支援する「ひろしまサンドボックス」を展開しており、「ひろしま型スマート農業プロジェクト」はその一環として行われるプロジェクト。スマート農業技術を活用した実証実験を通じて、農業者の高齢化や担い手不足など広島県農業が抱える課題を解決する。実証期間は最長3年間で、実証フィールドを保有する農業者との調整が完了したテーマ順にプロジェクトがスタートしている。

実証実験を通じて広島県農業のDX化を推進


今回、県内で広く導入が見込める、「ほうれんそうおよびこまつなの栽培から販売までの効率的な一貫体系の構築」、「カット用青ねぎの露地栽培における効率的な一貫体系の構築」、「ぶどうの大規模栽培の実現に向けた効率的な作業体系の構築」の3つのテーマで、課題解決を図るための提案を募集。県外を含む15の企業グループから応募があり、実証プロジェクトが決定した。


各テーマの内容は以下の通り。

テーマ1:「ほうれんそうおよびこまつなの栽培から販売までの効率的な一貫体系の構築」


テーマ2:「カット用青ねぎの露地栽培における効率的な一貫体系の構築」


テーマ3:「ぶどうの大規模栽培の実現に向けた効率的な作業体系の構築」


広島県はこの実証実験を通じて、県内農業のDX化を推進したい考えだ。

ひろしま型スマート農業プロジェクト(ひろしまseed box)
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/soshiki/82/sumano-adia.html
ひろしまサンドボックス
https://hiroshima-sandbox.jp/
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  1. 加藤拓
    加藤拓
    筑波大学大学院生命環境科学研究科にて博士課程を修了。在学時、火山噴火後に徐々に森が形成されていくにつれて土壌がどうやってできてくるのかについて研究し、修了後は茨城県農業総合センター農業研究所、帯広畜産大学での研究を経て、神戸大学、東京農業大学へ。農業を行う上で土壌をいかに科学的根拠に基づいて持続的に利用できるかに関心を持って研究を行っている。
  2. 槇 紗加
    槇 紗加
    1998年生まれ。日本女子大卒。レモン農家になるため、大学卒業直前に小田原に移住し修行を始める。在学中は、食べチョクなど数社でマーケティングや営業を経験。その経験を活かして、農園のHPを作ったりオンライン販売を強化したりしています。将来は、レモンサワー農園を開きたい。
  3. 沖貴雄
    沖貴雄
    1991年広島県安芸太田町生まれ。広島県立農業技術大学校卒業後、県内外の農家にて研修を受ける。2014年に安芸太田町で就農し2018年から合同会社穴ファームOKIを経営。ほうれんそうを主軸にスイートコーン、白菜、キャベツを生産。記録を分析し効率の良い経営を模索中。食卓にわくわくを地域にウハウハを目指し明るい農園をつくりたい。
  4. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  5. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
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