AGRIST、開発中の「きゅうり収穫ロボット」を公開

宮崎県新富町を本拠に農業用ロボットの開発を手がけるAGRIST株式会社は、農林水産省が実施する「スマート農業実証プロジェクト」で現在開発中の「きゅうり収穫ロボット」の一部を公開した。


きゅうり農家の声を基に開発


スマート農業実証プロジェクト」とは、ロボットやAI、IoTなど先端技術を活用したスマート農業の社会実装に必要な実証実験を実施するプロジェクトのことである。

同社が公開した「きゅうり収穫ロボット」は、宮崎県新富町で実施されている「施設園芸野菜(対象品目:ピーマン、きゅうり)における自動収穫機を活用した生産管理体制の構築、収穫・栽培管理の実証」向けに開発した農業用のロボットの第2弾。

宮崎県新富町は、きゅうり(全国生産1位)やピーマン(全国生産2位)など施設園芸が盛んな地域として知られているが、近年は農業人口の減少や高齢化、担い手不足等の課題を背景に、農業生産を省力化・効率化する新たな技術の開発が求められているという。


発売予定は2023年秋頃で、現在は開発に協力してくれる生産者を募集しているとのこと。
同社は「きゅうり収穫ロボット」の提供を通じて、人手不足に悩む日本の農業生産者を支援していきたい考えだ。


AGRIST株式会社
https://agrist.com
「施設園芸野菜における自動収穫機を活用した生産管理体制の構築、収穫・栽培管理の実証」
https://www.naro.go.jp/smart-nogyo/r2/subject/shisetsu_engei/136367.html
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. さとうまちこ
    さとうまちこ
    宮城県の南の方で小さな兼業農家をしています。りんご農家からお米と野菜を作る農家へ嫁いで30余年。これまで「お手伝い」気分での農業を義母の病気を機に有機農業に挑戦すべく一念発起!調理職に長く携わってきた経験と知識、薬膳アドバイザー・食育インストラクターの資格を活かして安心安全な食材を家族へ、そして消費者様に届けられるよう日々奮闘中です。
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    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
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    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
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    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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