九州農政局主催の「スマート農業サミット」 2月9日にオンラインで開催<1月27日〆切>

九州農政局は、「スマート農業サミットon the WEB(水田作)(スマート農業推進フォーラム2021in九州)」を2022年2月9日(水)13:30~16:30にオンラインで開催する。料金は無料。

出典:https://www.maff.go.jp/kyusyu/press/kankyo/attach/pdf/220114-1.pdf
「スマート農業サミットon the WEB(水田作)(スマート農業推進フォーラム2021in九州)」は、九州管内で行っているスマート農業実証プロジェクトの成果を報告するオンラインイベントで、当日は水田作を対象に4つのコンソーシアムが実施する実証実験の成果報告と大手農械メーカー3社による講演が予定されている。

コンソーシアムの紹介


1.有限会社アグリベースにいやまスマート農業実証コンソーシアム
実証課題
「九州北部2年4作(稲・麦・大豆・麦)大規模水田スマート一貫体系の実証」
・作業能率の10%拡大
・収量の増加(水稲10%・麦10%・大豆20%)
・収益を20%向上
達成状況
自動運転田植機の導入(人員の40%削減)
・自動運転トラクターによる夜間作業(農繁期作業時間の40%増加)
リモートセンシング・収量マップによる麦の可変施肥(収量の10%増加)
・経営規模の20%拡大(収益の30%増加)

2.株式会社ふくおか遠藤農産スマート農業実証コンソーシアム
実証課題
「麦・大豆の品質向上とシェアリング等を活用した土地利用型大規模経営での実践型スマート農業技術体系の実証」
目標
・10アール当たりの労働時間の10%削減
・10アール当たりの経営費の20%削減
・収量および品質の向上(小麦・大豆・米)
・硬質小麦(ラー麦)のタンパク質含有量12%の安定的確保

3.株式会社田んぼ屋のじりスマート農業実証コンソーシアム
実証課題
「中山間地域におけるスマート農業技術を活用した効率的かつ省労働力大規模水田農業経営モデルの実証」
目標
・総労働時間の10%以上削減
達成状況
・自動水管理システム、自動操舵システム、リモコン式草刈機、農薬散布ドローン等の導入(水稲の除草作業以降の作業時間を約10%削減)

4.農業法人土里夢たかたスマート農業実証コンソーシアム
実証課題
「中山間地における水田の高度利用技術省力化と乳用牛育成管理省力化の実証」
目標
・水稲生産作業時間の10%削減
・乳用牛監視業務時間の10%削減
達成状況
・自動操舵システムの利用による耕起と代かき(作業時間の20%削減)
・密苗技術と自動操舵システム付き田植機の導入(移植までのコスト50%削減)
・牛舎監視カメラシステムの導入(牛舎監視作業時間の15%削減)

開催概要


スマート農業サミットon the WEB(水田作)(スマート農業推進フォーラム2021in九州)
日時:2022年2月9日(水)13:30~16:30
場所:オンライン(WEB会議システムZoomを使用予定)
料金:無料
定員:先着順(参加者多数の場合は申込を打ち切り)
申込:専用フォーム(https://www.contactus.maff.go.jp/j/kyusyu/form/20220113_2.html)
締切:2022年1月27日(木)12:00まで

当日のスケジュール
1.スマート農業実証プロジェクトの概要紹介
2.コンソーシアムからの成果報告
(1)有限会社アグリベースにいやまスマート農業実証コンソーシアム
(2)株式会社ふくおか遠藤農産スマート農業実証コンソーシアム
(3)株式会社田んぼ屋のじりスマート農業実証コンソーシアム
(4)農業法人土里夢たかたスマート農業実証コンソーシアム
3.農業機械メーカーが考えるスマート農業
(1)株式会社クボタアグリサービス
(2)株式会社ヤンマーアグリジャパン
(3)株式会社ヰセキ九州
4.意見交換
「九州の土地利用型作物におけるスマート農業の活用について」


九州農政局
https://www.maff.go.jp/kyusyu/
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WRITER LIST

  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. さとうまちこ
    さとうまちこ
    宮城県の南の方で小さな兼業農家をしています。りんご農家からお米と野菜を作る農家へ嫁いで30余年。これまで「お手伝い」気分での農業を義母の病気を機に有機農業に挑戦すべく一念発起!調理職に長く携わってきた経験と知識、薬膳アドバイザー・食育インストラクターの資格を活かして安心安全な食材を家族へ、そして消費者様に届けられるよう日々奮闘中です。
  3. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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