「スマート農業推進フォーラム2023 in 北陸」が12月19日に石川県で開催

北陸農政局は、「スマート農業推進フォーラム2023 in 北陸~データを活用したスマート農業が『みどりの食料システム戦略』に果たす役割~」を2023年12月19日(火)に石川県金沢市尾山町にある金沢商工会議所会館で開催する。
参加費は無料で、オンラインでの参加も含めたハイブリッドでの開催となっている。


出典:https://www.maff.go.jp/hokuriku/news/press/seisan/attach/pdf/231114-1.pdf

スマート農業の最新事例を紹介


現在、 日本の農業の現場では、担い手の減少・高齢化の進行等により労働力不足が深刻化しており、ICT技術等の先端技術を活用した作業の省力化・軽労化、栽培管理の効率化や熟練農業者の技術の継承が喫緊の課題となっている。

そのため農林水産省では、これらの課題解決の一助として、AIやロボットなどを活用したスマート農業の普及を推進しており、2021年5月に策定した「みどりの食料システム戦略」の中でもその活用を進めている。

「スマート農業推進フォーラム2023 in 北陸」は、その社会実装をより一層加速するために開催する農業関係者向けのイベントで、当日は北陸地域における実証プロジェクトの取組事例やスマート農業に関する最新事例の紹介、企業と生産者が意見交換を行う展示ブースの設置などが予定されている。

講演会と展示の詳細は以下の通り。

【講演会】 

1階ホール

フォーラム第1部(10:30~11:45)

1)基調講演「みどりの食料システム戦略とスマート農業の一体的な推進」
講師:農研機構本部 みどり戦略・スマート農業推進室 みどり戦略・スマート農業管理役 川嶋浩樹氏
2)「スマート農業実証プロジェクト採択地区における取組事例の紹介」
・実証課題名「佐渡市棚田水稲における先端的畦畔草刈機、水田除草ロボおよび遠隔水管理技術による減農薬・無農薬一貫農業体系実証」
発表者:株式会社NTTデータ経営研究所 ライフ・バリュー・クリエイションユニット シニアコンサルタント 増田太郎氏
・実証課題名「中山間地域の水田転換畑における環境にやさしい農業およびスマート農業による持続可能なにんじん新産地の確立」
発表者:福光農業協同組合 営農部 営農指導課長 湯浅健氏

フォーラム第2部(13:30~15:00)
1)みどり技術ネットワーク会議
(概要)
「みどりの食料システム戦略」の技術カタログに掲載の石川県農林総合研究センターから提案された「広域ドローンセンシングによる大豆・大麦の収量向上(ドローンセンシング技術の広域利用)」を取り上げ、データ駆動型の営農体系について、研究機関、普及機関からの発表、会場の農業者等の意見交換を通じて、北陸地域での社会実装に向けて展望する。
発表者:石川県農林総合研究センター農業試験場 中央普及支援センター 主任技師 植松繁氏
発表者:株式会社オプティム ビジネス統轄本部 農業DX事業部 マネージャー 丸山毅氏
2)農林水産省からの施策説明(6施策程度を予定)

【展示会場】

2階研修室1(10:00~16:30)
民間企業のブース設置、技術紹介・相談、スマート農業実証プロジェクト、農業支援サービス企業体等の紹介パネル展示を行う。
展示企業(順不同)
<農業機械、自動操舵装置等>
・井関農機株式会社
・株式会社クボタ
・三菱マヒンドラ農機株式会社
ヤンマーアグリジャパン株式会社
・株式会社ニコン・トリンブル
・片倉コープアプリ株式会社
<ドローン・無人ヘリ>
・株式会社NTT e-Drone Tecnology
・ヤマハ発動機株式会社
<経営・生産管理システム>
・ウォーターセル株式会社
・国際航業株式会社
・全国農業協同組合連合会
<水管理システム>
・株式会社笑農和
・株式会社ほくつう
・株式会社farmo

開催概要


「スマート農業推進フォーラム2023 in 北陸」
対象:農業者、農業者団体、関連企業、地方公共団体等
定員:会場150名、オンライン100名程度(WEB会議システムZoomを使用)
日時:2023年12月19日(火)10:30~16:30
場所:金沢商工会議所会館
住所:石川県金沢市尾山町9-13
料金:無料
申込:https://www.contactus.maff.go.jp/j/hokuriku/form/seisan/231114.html
申込締切:2023年12月15日(金)17:00


北陸農政局
https://www.maff.go.jp/hokuriku/index.html
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、福岡県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方、韓国語を独学で習得(韓国語能力試験6級)。退職後、2024年3月に玄海農財通商合同会社を設立し代表に就任、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサルティングや韓国農業資材の輸入販売を行っている。会社HP:https://genkai-nozai.com/home/個人のブログ:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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