NTT西日本ら、静岡県でスマート農業による畑わさび栽培の効率化を開始

NTT西日本、株式会社田丸屋本店、株式会社鈴生の3社は共同で、ICTを活用して静岡県の畑わさび産業の課題を解決する取り組みを開始する。


わさび産業の発展を推進


静岡県は、全国2位の生産量を誇る国内有数のわさび産地として知られているが、農業人口の減少や高齢化、担い手不足等の課題を背景に生産量が年々減少している傾向にあるという。

(参考)畑わさび

(参考)水わさび

静岡産畑わさび生産量の推移

今回の取り組みは、2022年4月5日に3社が締結した連携協定によるもので、静岡産畑わさびの安定的な生産体制の確立を目的に以下の内容を実施する。

  1. ICTを活用した栽培環境のセンシング。
  2. データ分析に基づく栽培環境の最適化。
  3. センシングデータおよび営農データに基づくノウハウの蓄積と栽培工程の効率化。

畑わさびの生産から販売までの工程

気温・湿度・地温・土壌EC、PH等を測定するセンサー

3社の役割は以下の通り。
NTT西日本
・ICTによる栽培環境センシングデータの取得および分析。
・経験と勘の可視化による栽培ノウハウの蓄積。
田丸屋本店
・栽培に必要な種子・苗・ノウハウの提供。
・商品化された茎・葉の加工・商品化・販売。
鈴生
・分析したセンシングデータに基づく栽培環境の構築・提供。
・蓄積したノウハウに基づく栽培作業の検証。

3社は今回の取り組みを継続しつつ、市場流通データの活用や需給コントロールによる流通の最適化の実現を目指す考えだ。


NTT西日本
https://www.ntt-west.co.jp/
株式会社田丸屋本店
http://www.tamaruya.co.jp/
株式会社鈴生
https://www.oretachinohatake.com/
「静岡水わさびの伝統栽培」
https://hellonavi.jp/special/shizuoka/mizuwasabi.html
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、福岡県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方、韓国語を独学で習得(韓国語能力試験6級)。退職後、2024年3月に玄海農財通商合同会社を設立し代表に就任、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサルティングや韓国農業資材の輸入販売を行っている。会社HP:https://genkai-nozai.com/home/個人のブログ:https://sinkankokunogyo.blog/
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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