農機にワンタッチで取付可能な「ワイヤレスカメラ&モニター」が登場

特殊車両専用のICTソリューションを提供する株式会社TCIは、農業機械向けのワイヤレスカメラモニターセット「GMBC-0001 SET」を2022年8月5日に発売した。販売価格は7万8000円(税抜)。

出典:https://www.value-press.com/pressrelease/301513

農業機械の事故対策に


現在農林水産省では、乗用型トラクターを使用した作業中の死亡事故を減らすため、シートベルトやヘルメットの着用を呼びかけるなど、さまざまな対策を講じている。

しかし、令和2年度の農作業中の死亡事故者数(270人)の内、乗用型トラクターを使用した作業中の死亡事故者数が全体の3割(81人)を占めるなど、事故の発生そのものを未然に防ぐ対策については対応が遅れている状況という。

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「GMBC-0001 SET」は、配線の接続など取付工事が必要ないモバイルバッテリー式の車載用カメラモニターセット。

カメラ本体とバッテリーに搭載した強力な磁力を持つネオジム磁石を利用して、乗用型トラクターなど既存の農業機械にワンタッチで取り付けられるのが特長で、撮影した映像と音声を記録する録画機能も備える。

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主な利用シーンは、運転中の死角補助や農作業の記録・監視、自動走行時の視野確保などで、農業機械だけではなく、安全管理が必要なさまざまな車両にも取り付け可能とのこと。

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取付可能な車両の具体例

  • 農耕トラクター
  • 農業用薬剤散布車(スピードスプレーヤー)
  • 刈取脱穀作業車(コンバイン)
  • 田植機
  • 農耕作業用トレーラー
  • ショベルローダー
  • タイヤローラー
  • ロードローラー
  • モーターグレーダー
  • ロードスタビライザー
  • スクレーパ
  • ロータリー除雪車
  • アスファルトフィニッシャ
  • タイヤドーザー
  • モータスイーパ
  • ダンパ
  • ホイールハンマー
  • ・ホイールブレーカー
  • ・フォークリフト
  • ・フォークローダー
  • ・ホイールクレーン
  • ・ストラドルキャリア

製品仕様


品名:GMBC-0001 SET
発売:2022年8月5日
価格:7万8000円(税抜)
・カメラ
取付方法:磁石(ネオジム磁石)
電源取得方法:モバイルバッテリーから給電
バッテリー最長稼働時間:約17.5時間
バッテリー最長充電時間:約8時間
防塵防水規格:IP69K(モバイルバッテリーも同様)
充電方法:USB電源
伝送距離:約60m(通信が良好な環境で遮蔽物がなくカメラとモニターが水平な位置にある場合)
・モニター
取付方法:マウントブラケット、クランプ設置
動作電圧:DC10~32V
視野角:130°
同時ペアリング:4カメラ(最大)
画面分割数:4画面(最大)
録画方法:microSDカード
ディスプレイサイズ:7インチ


株式会社TCI
https://www.tci-car-item.com/
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WRITER LIST

  1. よないつかさ
    1994年生まれ、神奈川県横浜市出身。恵泉女学園大学では主に有機栽培について学び、生活園芸士の資格を持つ。農協に窓口担当として5年勤め、夫の転勤を機に退職。アメリカで第一子を出産し、子育てをしながらフリーライターとして活動。一番好きな野菜はトマト(アイコ)。
  2. syonaitaro
    1994年生まれ、山形県出身、東京農業大学卒業。大学卒業後は関東で数年間修業。現在はUターン就農。通常の栽培よりも農薬を減らして栽培する特別栽培に取り組み、圃場の生産管理を行っている。農業の魅力を伝えるべく、兼業ライターとしても活動中。
  3. 槇 紗加
    1998年生まれ。日本女子大卒。レモン農家になるため、大学卒業直前に小田原に移住し修行を始める。在学中は、食べチョクなど数社でマーケティングや営業を経験。その経験を活かして、農園のHPを作ったりオンライン販売を強化したりしています。将来は、レモンサワー農園を開きたい。
  4. 沖貴雄
    1991年広島県安芸太田町生まれ。広島県立農業技術大学校卒業後、県内外の農家にて研修を受ける。2014年に安芸太田町で就農し2018年から合同会社穴ファームOKIを経営。ほうれんそうを主軸にスイートコーン、白菜、キャベツを生産。記録を分析し効率の良い経営を模索中。食卓にわくわくを地域にウハウハを目指し明るい農園をつくりたい。
  5. 田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。