農業×アートの祭典「TURNフェス5」で「ヒマワリ迷路」一般公開へ

2019年8月8日と9日の2日間にわたり、公益財団法人東京都歴史文化財団アーツカウンシル東京などの諸団体は、TURNフェス5の関連企画として、西東京市緑町の「ヒマワリ迷路」を一般公開すると発表。野外でのイベントとなるため、迷路に挑戦する際は熱中症及び防虫対策が必須となる。

2014年に西東京市と東大生態調和農学機構が共同で取り組んだ「ひまわりプロジェクト」の様子

文化の発信や共同研究を行うアートプロジェクト「TURN」

TURNとは、障害の有無、世代、性、国籍、住環境などの背景や習慣の違いを超えた多様な人々の出会いによる相互作用を、表現として生み出すアートプロジェクトの総称だ。

2020年に向けて、東京都とアーツカウンシル東京が、芸術文化都市東京の魅力を国内外に発信する「Tokyo Tokyo FESTIVAL」内の文化プログラムであり、特定非営利活動法人Art's Embrace及び国立大学法人東京藝術大学が協働している。2019年は、8月16日~18日、20日の4日間にわたり、上野の東京都美術館で通算5回目の開催となる「TURNフェス5」を開催する予定。

また2017年度より、アーツカウンシル東京などの諸団体はこれらTURN活動の一環として、農業分野とアート活動を複合したプログラムを実施している。国立大学法人東京大学大学院農学生命科学研究科附属生態調和農学機構との共同研究と位置づけ、アーティストの岩間賢氏とともに、福祉施設や社会的支援を必要とする人々のコミュニティに赴き、出会いと共働活動を重ねてきた。

1年目はシューレ大学、2年目には西東京市の障害者支援施設さくらの園がプログラムに参加したほか、TURN活動がもたらす効果を生理学的、行動的、心理的、社会的な指標から測定し、検証を行ってきた経緯がある。

2019年は8月8日と9日の2日間にかけて、同機構の圃場につくった50m×20mの「ヒマワリ迷路」を一般公開する。フィールドに約2500本植えられたヒマワリは、8月上旬から下旬に見頃を迎える予定で、来場者は背丈ほどに育ったヒマワリ畑の鑑賞や迷路を楽しむことができる。


TURNフェス5関連企画「ヒマワリ迷路」概要

【公開日時】
2019年8月8日〜9日 10:00~15:00(最終入場14:30)

【場所】
〒188-0002 東京都西東京市緑町1丁目1番地1号
東大生態調和農学機構

【入場料】
無料(貸出し用のアウトドア用車椅子あり)

【主催】
・東京都
・公益財団法人東京都歴史文化財団アーツカウンシル東京
・特定非営利活動法人Art's Embrace
・国立大学法人東京藝術大学

【共同研究・企画協力】
国立大学法人東京大学大学院農学生命科学研究科附属 生態調和農学機構

【アーティスト】
愛知県立芸術大学准教授/美術家 岩間賢


<参考URL>
TURN
Tokyo Tokyo FESTIVAL
アーツカウンシル東京
東大生態調和農学機構
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
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    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、九州某県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方で、韓国語を独学で習得する(韓国語能力試験6級取得)。2023年に独立し、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサル等を行う一方、自身も韓国農業資材を輸入するビジネスを準備中。HP:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
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    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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