NTT東日本ら、トマトの収量予測をAIと動画解析で行う実証実験を開始

近鉄不動産株式会社、NTT東日本、株式会社NTTアグリテクノロジーの3社は共同で、AIと動画解析の技術を活用してトマトの収穫量を予測する実証実験を奈良県吉野郡大淀町にある「近鉄ふぁーむ花吉野」で開始した。実証期間は2022年10月6日~2023年3月31日まで。



現在、「近鉄ふぁーむ花吉野」では、トマトを出荷する際、取引先に対し出荷予定日の1週間前に出荷量を通知する必要があることから、栽培責任者がトマトの熟度状態を目視で確認し、ハウス全体の収穫量を予測して出荷量を決定している。

しかし、トマトの熟度は気温や日照量など環境の影響も受けるため、ハウス全体の収穫量を完全に予測することは難しく、予測誤差による欠品や廃棄ロスが問題になっていた。

環境要因と解析結果を用いて収穫可能なトマトを可視化


今回の実証実験は、AIと動画解析の技術を活用して1週間先のトマトの収穫量を予測することで、取引先への出荷量の最適化や効率的な人員配置の実現するというもの。

実証実験の概要
1.実証期間
・2022年10月6日~2023年3月31日
2.実証実験の内容・フロー
・AIと動画解析の技術を活用して、ハウス全体1週間先のトマトの収穫量を予測


3.各社の役割
・近鉄不動産 :実証実験ハウスの提供、効果検証。
・NTT東日本 :映像データのAI解析技術を活用した収量予測の提供。
・NTTアグリテクノロジー :実証実験の全体企画・運営、生産現場におけるノウハウの提供。

実証実験で期待される効果

3社は、今回の実証実験を通じ、安定した農業経営と農産物の供給、農業の持続的な発展を目指す考えだ。


近鉄不動産株式会社
https://www.kintetsu-re.co.jp/
NTT東日本
https://www.ntt-east.co.jp/
株式会社NTTアグリテクノロジー
https://www.ntt-agritechnology.com/
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、福岡県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方、韓国語を独学で習得(韓国語能力試験6級)。退職後、2024年3月に玄海農財通商合同会社を設立し代表に就任、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサルティングや韓国農業資材の輸入販売を行っている。会社HP:https://genkai-nozai.com/home/個人のブログ:https://sinkankokunogyo.blog/
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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