テムザック、農業ロボットの実践拠点「アグリ研究所」を宮崎県延岡市に開設

働くロボット「WORKROID(ワークロイド)」の開発を手がける株式会社テムザックは、最先端のロボット技術を活用した農業を実践する「アグリ研究所」を宮崎県延岡市に開設した。


「WORKROID」とは、人と共存しながら実用的な業務を遂行するロボットのことで、医療や建築、災害現場などさまざまな場面での活用が進んでいる。

テムザックの主な開発事例

農業生産の省力化・省人化を実現


「アグリ研究所」では、農業用に開発した「WORKROID」を活用して米粉用米を栽培。ドローンによる直播、農業WORKROIDを使った耕作・除草・収穫、水門遠隔管理システム等で、省力化が期待されている水稲直播栽培に取り組む。

本格始動前の2023年4月15日には、ドローンによる鉄コーティング種籾の直播を実施している。

「WORKROID農業」の概要図

米粉化までのプロセス

鉄コーティング種籾の直播に使用したドローン

髙本陽一アグリ研究所所長とWORKROID農業に関わるテムザックメンバー

同社は、「アグリ研究所」の運営を通じ、農業人口の減少や高齢化、担い手不足、耕作放棄地の増加など日本の水稲栽培の現場が抱える課題の解決、食料自給率の維持・食料安全保障への貢献を目指す考えだ。


株式会社テムザック
https://www.tmsuk.co.jp/
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
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    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
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    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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    鈴木かゆ
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    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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